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CIAO! LIFE〜簡単すぎるひと工夫「スモーク」のススメ

簡単に「美味しい」ひと仕事

手軽な素材にひと手間加えると途端に美味しくなる料理法のスモーク(燻製〜くんせい)。あらゆる年代に人気のスモークサーモンやスモークチーズをはじめ、実はハムやソーセージ、ベーコン、さらには鰹節や秋田のいぶりがっこなど、わたしたち日本人の食生活には大変身近なもの。フィアットの生まれ故郷イタリアでも、モッツアレラチーズをスモークしたスカモルツァ・アッフミカータのように、さまざまなスモークが人気です。

スモーク、つまり燻製はその名の通り、食材を煙で燻して風味を付けるもので、本来は肉や魚など腐敗しやすい生鮮食材の保存を目的にひろまった料理法で、燻すのに使用する木材が持つ殺菌、防腐効果だけでなく、その香味成分によって風味もアップしてしまうという一石二鳥の料理法なのです。

 

スモーク

 

マンションでもできる?

そんなスモーク。

「煙が出るから家では無理でしょ?」
「ハーブとか専門的な材料を揃えないとダメでしょ?」
「専門の道具と知識がないとうまくいかないでしょ?」
実はそんなことはないんです。

スモークとは、簡単に言ってしまうと煙というスパイスを食材にまとわせればいいわけですから、スモークする食材次第では1時間もあればできちゃいます。温度管理や火加減を神経質に…。ということもなく、大袈裟に言うと、その間放ったらかしでのんびり読書をしたり、おしゃべりしている間にできてしまいます。

クサイ煙がモクモクと出るんじゃないかとか、炎が燃え広がって危ない! なんてことを心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、いい匂いの煙で食材を燻す(いぶす)のが目的のスモークです。河原などでのBBQや庭先はもちろん、たとえそれがマンションのベランダででも、多少なりとも近隣の方々に配慮さえすれば、誰でもお試しいただける簡単作業の一つなんです。

 

スモークウッド

 

スモークウッドでラクラク&失敗なし

さて、そんなスモークで用意すべきものはというと…。
スモーカーとスモークウッド。

以上です。あとは食材やアルミホイルといった小物のみというご覧の通り大変シンプルなもの。

 

スモーカー

 

スモーカーとは煙を循環させて食材に香り(煙)を浸透させる箱のこと。今回の取材では金属製のものを用意しましたが、言ってみれば「ただの金属の折りたたみの箱」なので、ネット通販で5000円程度で購入可能です。(このタイプはオーブンとしての機能もあるのでいろいろ便利)

 

段ボール製の使い捨てタイプ

 

でも、そこまでしなくても、これまたネット通販で1〜2000円程度で手に入る段ボール製の使い捨てタイプでもOK。煙さえまとわせることができれば、あとは見た目の問題だけです。(こちらはまたの機会にご案内しますね)

さて、お次はスモークウッド。つまり燻製材とよばれるものですが、本格派はウッドチップという木片を使いますが、今回はもっと手軽で簡単なスモークウッドという大きなお線香(蚊取り線香?)が大変便利。

 

サクラやリンゴのスモーク

 

なんといっても取り扱いが楽だし、香りの種類にもバリエーションがありとても便利。ちなみにまずはサクラやリンゴといった定番からはじめると失敗はないでしょう。ちなみに1本500~1000円で、数回の使用が可能です。

 

コンビニやスーパーの食材が豹変する?

本当に手軽に手に入るという意味で、今回はコンビニやスーパーの食材を元に特にオススメしたいもの5つをご紹介します。

 

① かまぼこ

② チーズ

③ ゆで卵

④ ゆで鶏

⑤ たらこ

 

かまぼこは種類を問いません。板かまでも、笹かまぼこでも、竹輪、カニかまでもOK。はんぺん、魚肉ソーセージも間違いないセレクトです。

文字通りスモークチーズとなるチーズでの注意点は、やや厚めのかたいプロセスチーズタイプをオススメします。そして、その2つが融合した「チーズかまぼこ」も非常に美味しい。

ラーメンなどで一世を風靡した「くんたま」だって簡単です。その他ダイエットで大人気のサラダチキン、そして、たらこもスモーク後の変貌ぶりに驚いてもらえると思います。

 

かまぼこ、チーズ 、ゆで卵 、ゆで鶏、たらこ

 

いずれも、パッケージから出してそのままスモークすればいいのですが、さらに美味しくしたい場合は、開封後10〜15分風に当てて表面を少し乾かしてからスモークするのがコツ。

さて、スモーカーを組み立て、セットしたら、中の網の上に材料を並べて、スモークウッドに着火し(本当にお線香に火をつけるあの感じです)、燃えカスの後処理を考えるとアルミホイルかお皿に置いて箱の中にセットするといいでしょう。あとはスモーカーの窓やふたを閉めて放っておくだけ。

 

スモークウッドに着火

 

燻す時間は、煙がスモーカーの中に充満して循環するまでは開けないほうがいいので、30分くらいは放っておきましょう。目的はあくまで香りを付けるだけなので、慣れないうちは表面がうっすらと茶色くなったあたりで、そのつど味見をすることをオススメします。ともかく、軽く茶色く色づいた時に取り出すのがコツです。あまり長く煙にかけてしまうと、文字通り煙臭さと苦味が強くなるので注意が必要です。

 

スモークして取り出したところ

 

取り出したら皿などに乗せて冷まして、落ち着かせると食材と香りがさらに一体化してより旨味が増します。

スモークはBBQやキャンプ、釣りなどのアウトドアレジャーとも相性抜群。もちろん、ドライブ先でコーヒーでも飲みながら…という楽しみ方もOKです。

ちょっとしたことを楽しくすることは、イタリアの哲学でもあり、FIATが生まれたときから持ち合わせているDNAのようなものです。

500くらいの小さなクルマでもこうした楽しさを満喫できることを、今後のこのコーナーで様々なグッズとともにあらためてご紹介していきたいと思います。