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コーヒーブレークをちょっと楽しく〜ヒスイ色のマグカップ「Fire-King」

オシャレな若者たちや外国人が数多く訪れる東京原宿。中でも人気のキャットストリートを歩いていると、ふと見上げたショーウインドーにあったマグカップが目に入った。

 

ちょっとレトロなデザインと、青磁っぽくもあるグリーンのマグカップはFire-Kingという。1941年にアメリカで生まれた耐熱ガラス食器のブランドだと店主に教えられた。

 

世はサードウェーブと言われる空前のコーヒーブーム。こだわりの自家焙煎の喫茶店や注文焙煎の豆店、書店には多くのコーヒー特集号が賑わい、バリスタなんていう言葉も珍しくなくなった。その流れによる影響もあるのだろう。器であるカップ類にも注目が集まりつつある。

 

FIAT 500

 

さて、ちょうど友人の誕生日プレゼントを物色していた私が、このマグカップに目がとまったのは、他でもない彼の愛車のFIAT500のボディカラーにそっくりだったのだ。

 

このHAPPY! という2009年の限定車には、現行FIAT500がオマージュしたNuova500がデビューした1957年の純正色、Verde Chiaro(ヴェルデ・キアーロ〜「明るい緑」の意味)をオマージュした「ビンテージグリーン」がラインナップされていて、それがまさにFire-Kingの色に非常に似ている。

 

翡翠(ヒスイ)を意味するジェダイ(Jede-ite *ジェードともいう)と呼ばれるグリーンは、このブランドのイメージカラーにもなっている。そもそもヒスイという宝石は、美しさ、強さにおいて一目を置かれ金よりも珍重された歴史もあり、中国や日本はもちろん、欧州各国や中南米などまさに古今東西で愛されている色。初期のNuova 500をレストアしてる人でもこのグリーンにする人は多い。

 

Fire-king

原宿でビンテージFire-Kingを取り扱うお店「PYRO」で手に入れたこのジェダイは1950年から60年代にかけてのもの。まだまだ十分現役で活躍してくれそう。

 

このジェダイの他にも、Fire-Kingには様々な企業ノベルティものも数多く存在しており、世界中にもたくさんのファンがいる。ネットオークションなどでも数多くみかけることができるが、なにより、日本で最もオシャレなエリアにこうしたビンテージFire-Kingのお店が存在していることからも、その愛されっぷりは想像に難くないだろう。

 

ちなみにFire-Kingは一度1986年にその歴史の幕を閉じているのだが、2011年になんと日本で復活を果たしている。しかも、オリジナルが大量生産品だったのに対し、当時の雰囲気残しつつ、今度は日本の職人の丁寧な手仕事で蘇らせている。

 

Fire-king

 

香りも味ももちろん大切だが、ちょっと一息つくときに、ヒスイ色のカップからコーヒーが透けて見える姿もなかなか味わい深い。

 

さっと飲み干すエスプレッソもいいけど、読書でもしながらゆったりのんびり楽しむコーヒータイムも捨てがたい。そんな本当にちょっとしたことだけど、「楽しむ」心が溢れるテーブルの彩り。Fire-Kingはそんな小さなアイテムであることは間違いない。