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#500

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フィアットは私の好きすぎる推し!|FIATオーナー紹介

フィアットに心惹かれてから、1年間ほど“フィアットファン”として過ごしていたという波多野(はたの)あゆみさん。その後、『500』を購入にいたった経緯やどんなところに魅力を感じているかについて自動車ライター・嶋田智之さんがお話を伺いました。   少しずつ少しずつ“好き”が膨らんでいきました 「私、もともとはまったくクルマに興味がなかったんです。免許は取っていて、仕事に行くために必要だからクルマを買うことになったときも、安いし安全そうだからこれでいいか、っていう感じで何も考えずに決めていました。なのに、『500(チンクエチェント)』に出逢ってからガラッと変わっちゃいましたね(笑)」 そう笑うのは、波多野あゆみさん。数年前まではクルマに興味がなかったというのに、現在では6年前から愛車となっているカントリーポリタンイエローの『500』にずっと心を奪われ、クルマのことも大好きになった模様。いったいなぜそうなったのか、お話を伺ってみました。     あゆみさんは昨年の7月に結婚されたとのことですが、転機はのちの旦那さんの家に遊びに行ったときに訪れました。今から7年ほど前のことでした。 「彼の家でフィアットからのDMを見て、このオニギリみたいな形をしたかわいいクルマは何だろう?って思ったのがきっかけでした。ちょうど『500』がマイナーチェンジをして新しい顔になったよっていうお知らせで、ポップコーンをイメージした白の『500』がデザインされているDMでした。そこで気がついたんです。駐車場で彼のクルマの隣りにいつも停まっているクルマ、フィアットでしょ!って(笑)。それまでクルマに興味がなかったから、まったく気にしてなかったんですね。調べてみるとチャチャチャアズールカラーの『500』であることが分かって、それからすごく『500』を意識するようになって……」   ▲波多野あゆみさん   そこで『500』いいな、って思っちゃったんですね? 「そうですね。お隣のチャチャチャアズールがすごくよかったんです。デザインと色と雰囲気の完璧なクルマがたまたま近所にいて、ハマってしまいました。私はもともとオタク気質があって(笑)。ハマったら自分がどうなるか知っていたので……」 ハマるとどうなるんですか? 「『500』が出ている雑誌や新聞を見つけたら全部買って、ちょっとでも載っているところがあったら切ってノートに貼って。ほんとハマるとやばいですよね(笑)。これはもし自分がフィアットに乗ったら大変なことになると思って、推しのことは“かわいい”“かわいい”って楽しむだけにしよう、それですませておこう、って思っていたんです。それはそれで楽しかった。1年くらいずっとファンしていて、その当時は今ほど『500』が周りで走っていなくて、出会うのがちょっと珍しい感じだったので、出かけたときにすれ違うたび彼と大騒ぎしていました」     なるほど。最初のうちは“かわいいな”と思っても、自分で乗ろうとは思ってなかったわけですね。なのに、なぜ購入する方向に……? 「少しずつ少しずつ“好き”が膨らんでしまって。私、下調べをいっぱいしていたんですよ。実際に乗っている人のブログとかを見たりして、壊れないかとか、どういう仕様なのかとか、ちゃんと走るのかとか。かわいいだけじゃやっていけないから、ちゃんとクルマとして安心して乗れるのかとか。そうしているうちに“キュン”ってする気持ちがどんどん大きくなって、いつからか自分が乗りたいって思うようになっちゃったんです。好きすぎて『500』の絵を練習しはじめたりとか。乗るからには描けなきゃ、って(笑)」     ハマったらどうなるか、の一端がわかった気がします(笑)。購入されるときはどう踏ん切りをつけていったんですか? 「買いたいという気持ちが出てきた頃からフィアット貯金をはじめました。働きはじめてまだ少しだったから貯金が少なくて、1年ぐらいして頭金が貯まった頃に勇気を出してショールームに行きました。最初はチャチャチャアズールが欲しかったんですけど、ぜんぜんなくて、だけどもう乗りたい気持ちが膨らんじゃっているから、1ヶ月もたたないうちに今のカントリーポリタンイエローの『500』に決めちゃいました。全般的に黄色のものは好きだったので」   ▲カントリーポリタンイエローカラーの『500』   最初に『500』を意識した瞬間からたった1年で、激変しましたね(笑)。購入するときに試乗もしたと思うんですけど、最初に『500』に乗ったときにはどんなふうに感じました? 「それまで普通のクルマにしか触れてこなかったので、最初はちょっと癖があってビックリしました。デュアロジックは初めてだったので。でも運転していて慣れていく感じがしたから、ちっとも嫌じゃなかったです。というか、何より乗っている時間が本当に楽しかった。ついに運転しちゃった!って緊張で手が震えちゃって。試乗のときには彼が後ろに乗っていたんですけど、そのときの様子を写真で撮られてました(笑)。彼も『乗った方がいいよ、そんなに好きなんだったら買った方がいいよ』って、押し押しでした。憧れていたクルマ、すれ違うたびに私を笑顔にさせてくれたクルマが、とうとう自分のものになるんだ、好きすぎるこの推しに私が乗ることになるんだ、って本当に嬉しい気持ちになりましたね」   次のページ:【お気に入りのカフェのドアを開けた瞬間の気持ち】 […]

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乗ってみて初めてわかる、楽しさがあふれるクルマ|FIATオーナー紹介

クルマ仲間と気軽に集まることの出来るイベント『新舞子サンデー』を主催したり、チンクエチェント博物館のイベントのお手伝いをしたりと、イベントのディレクターとして活躍される猪飼是尋(いかい・ただひろ)さん。イタリア車好きの猪飼さんの愛車『500』について、購入のきっかけや魅力などを自動車ライター・嶋田智之さんがお話を伺いました。   自分を穏やかにさせてくれる雰囲気が、本当に大好き 東海エリアのクルマ好きの間でよく知られている『新舞子サンデー』というイベントがあります。6月から8月を除く毎月第3日曜日に愛知県知多市の新舞子マリンパークで開催されているいわゆる“置き系”イベントで、毎回300台を越えるクルマたちが集まって楽しい時間を過ごします。 そのイベントを2010年にはじめ、現在もディレクターとして運営を取り仕切っているのが、今回登場していただいた猪飼是尋(いかい・ただひろ)さんです。その手腕を買われて、チンクエチェント博物館が主催する“ミラフィオーリ”や“トリコローレ”といった全国に広く知られるイベントのディレクターとしても活躍されています。   ▲猪飼是尋さん   猪飼さんはイタリア車好きとしても知られていて、その愛車の1台が『500(チンクエチェント)』。2010年に300台限定で販売された、ブルー ヴォラーレの『500 Azzurra(アッズーラ)』です。もともとは現在も並行して所有するイタリア・ミラノのブランドのクルマの愛好家でもあるのですが、同時に「これからの僕の人生の中で『500』というクルマを持たない時期はもうないだろうなって思っています」というほど、トリノのブランドの小さなクルマがお気に入りの様子。その理由を訊ねてみました。 まずは『500』を購入することになったきっかけを教えてください。 「実は最初、自分が買うべきクルマだとは思っていなかったんです。もちろんフィアットは好きだったし、試乗して欲しいと思ったこともあったんですけど、すでに趣味のクルマが別にありました。あと、何より高校生と中学生の娘3人がいる5人家族なので、家族全員で乗ることを考えたら『500』だとやっぱり小さいんですね。それで家族用に国産のハイブリッドカーも所有しているんですけど、1年半前に職場の移転で公共交通機関からクルマ通勤に切り替える必要が出てきて、どうせならイタリア車で通勤したいっていう気持ちが強くなり、『500』を購入することにしました」   ▲『500』   いいチャンスだったんですね。実際まいにち乗るようになってみて、いかがでしたか? 「こんな楽しいクルマ、なかなかないな、と。乗ってみて初めてわかる良さ、楽しさっていうのが、あふれるように伝わってくるクルマなんですよね。仕事では日々せわしくしているんですけど、『500』ってゆっくり走っても誰にも何も言われないし、自分のペースで走れるんですよ。ほかのクルマに乗るときとは、右足への力の入り方が変わるんです。『500』のいいところってそこで、それは買った当初も今も変わってないです」     たしかにそういうキャラクターの持ち主ではありますね。 「そうですね。この“キャラクター”っていうのがすごく大切で、そんなに急がなくてもいいよ、せかせか生きなくていいよ、って言われている感じがするんです。今までいろんなタイプのクルマに乗ってきて右レーンを走ることが多かったんですけど、『500』だと基本は左レーン。僕はどっちかというと少し早めに現地に着こうって思うタイプなんですけど、『500』に関してはゆっくり走った方が楽しいから、それを見越して早く出発するんです。不思議ですよね。すごく穏やかな気持ちにしてくれるクルマ。平和な空気感というか、自分を穏やかにさせてくれるこのクルマの雰囲気が、本当に大好きなんですよね」 『500』には意外とスポーティな一面もあるわけですが、そっちの方は……? 「がんばって走ると、たしかにそれはそれで楽しいです。ワインディングロードのようなところを走ると、気持ちよく曲がってくれますからね。『500』の1.2ℓのファイアエンジンは設計も古いし非力といえば非力なんだけど、よく回ってくれて楽しい。シーケンシャル操作でギアを変えながら回転を上まで引っ張っていくと、結構速い。普段はATモードで走っていますけど、そういう道に行ったときにはシーケンシャル操作で走りを楽しんだりしています。まったりと元気の両方が楽しめるのも『500』のいいところですね」   次のページ:【この先ずっと『500』と名のつくクルマに乗っていこうと思っています】 […]

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『500』がいろんな場所に連れていってくれる|FIATオーナー紹介

赤い『500』から赤い『500C』へと乗り換えた、織戸秀行(おりと・ひでゆき)さんと真梨子(まりこ)さんご夫妻。“今では完全に趣味=『500』”というお二人に、フィアットによって変化したライフスタイルについて、自動車ライター・嶋田智之さんがお話を伺いました。   いつかこういう“かわいいクルマ”に乗りたいな、って思ったのが最初 2021年に行われた『500オーナーによる座談会』に参加してくださった織戸秀行さんと真梨子さんご夫妻。当時はその1年前に購入された『500 TwinAir』を溺愛していたご様子でしたが、2022年7月に『500C TwinAir Dolcevita(チンクエチェントシー ツインエア ドルチェヴィータ)』に乗り換えられたと聞きました。同じ『500』のハッチバックからオープンエアへ。赤いカラーから同じ赤いカラーへ。織戸さんご夫妻にどんな心境の変化があったのか、そもそもなぜ『500』なのか。お話を伺ってきました。     おふたりと『500』の物語は、どうやら真梨子さんがイタリアで暮らしていた頃に源流があるようです。 真梨子さん「大学を卒業してから1年間、イタリアに留学していたことがあるんです。イタリアが大好きで、実際に住んでみたくなってしまって。その頃に昔の『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』とか四角い初代『Panda(パンダ)』が走っているのをまいにちのように見ていて、いつかこういうかわいいクルマに乗りたいな、って思ったのが最初でした。けれど帰国してから調べたら、当時は『Multipla(ムルティプラ)』しか売ってなくて、私が望んでいるのはもっと直球でかわいいフィアットだぞ、って(笑)。それからしばらくの間は忘れていたんですけど、何かのきっかけで思い出してまた調べてみたら、『出ているじゃない、かわいいクルマが!』と、気持ちが膨らんだ感じでした」 そのかわいいクルマとは、もちろん2008年に日本に上陸した現在の『500』の初期モデルです。 真梨子さん「でも、その頃の私はまだ独身の実家住まいで、いいな、とは思っていたんですけど、家にはクルマがあるし、自分でクルマを買うほどでもなかったんです。結婚してクルマを買ったりするときになったら欲しいな、いつかは乗りたいな、とは思っていたんですけれど」   ▲真梨子さん   一方、真梨子さんが就職した先で出会って結婚された秀行さんは、当初は『500』にあまり関心がなかったのだとか。 秀行さん「僕はその頃に乗っていた自分のクルマが気に入っていて、小さいクルマには興味がなかったんです。輸入車に乗るならもっと大きいクルマがいいな、って思っていました。だけど妻が『500』を好きだっていうのは知っていたので、一度見に行って試乗したら気がすむだろう、とショールームに行ったんですね。まさか後に自分が『500』に乗ることになるなんて思いもせず(笑)。そのときは『500 1.2pop(ポップ)』と『500 TwinAir(ツインエア)』の両方に試乗したんですけど、妻は『このエンジン音がいい、めっちゃいい、断然ツインエアでしょ!』と。そんなこと言うんだ、って軽く驚きました(笑)。本当に好きなんだな、って新鮮でしたね」   ▲秀行さん   真梨子さん「私はかなり欲しかったんですけど、主人が自分のクルマを好きだっていうことを知っていて。なので、試乗だけで今は買わないだろうなって思って、特に提案したりもしなかったんですけど……」 それから徐々に、秀行さんの気持ちの中に変化が生まれた模様です。 秀行さん「実はクルマを見に行ったときに、ハンドルが白かったり、インパネがボディと同色だったりっていう、インテリアのデザインの見事さに惹かれてはいたんです。それから自宅でパンフレットを眺めたり、インターネットでいろいろデータをチェックしていたんですよ。そうこうしているうちに、自分が乗っていたクルマのモデルチェンジがあったんですね。それが自分の好みだったら、もしかしたらそっちを選んでいたかもしれないんですけど、あまりタイプじゃなかったんです。だったらフィアットにしよう。せっかく妻も好きなクルマなんだし。と、それで気持ちが購入に傾きました」     そして2019年、織戸さんご夫妻は2度目の試乗に向かいます。 秀行さん「小さいクルマだし、エンジンのパワーもそう大きくないから、高速走行や加速力とかも気になっていたんです。それで高速道路も含めてしっかり試乗させてもらったら、想像していたよりもぜんぜん速いし、加速もいい。まったく問題ないな、これなら大丈夫だなって思って、ついに購入しました」   写真を撮りたくなるクルマ 納車になったのは2020年。『500 TwinAir』と暮らすようになってから、ご夫妻のライフスタイルに変化が訪れます。   ▲500オーナーによる座談会に参加された際の織戸さんご夫婦と『500』   秀行さん「前のクルマでは一度もなかったのに『500』に乗るようになってから、クルマの写真を撮るのが好きになったんです。SNSにも興味はなかったのに、Instagramもはじめたりして。みなさんがいろいろなところに行って撮った写真を投稿しているので、それを見て自分もその場所でクルマの写真を撮りたいって思って、本当にいろいろなところに写真を撮りに出掛けるようになりましたね。写真を撮りたくなるクルマなんですよ」 真梨子さん「主人がInstagramをはじめてすごく楽しそうだったので、私もはじめました。ふたり一緒に『500』に乗って行くので写真は同じ場所で撮るんですけど、違うカットを撮って投稿しています。前のクルマのときにはそんなに遠出をしなかったんですけど、『500』が写っている雰囲気のいい写真を見ると、『私たちも行ってみない?』みたいな感じで週末の旅行の予定をたてて行ってみたりとか。クルマに乗る機会というか、クルマで旅行することがすごく増えましたね。『500』がいろんな場所に連れてってくれるんです」     秀行さん「特に決めているわけじゃないんですけど、近場も含めると月に1〜2回は写真を撮りに出掛けていますね。もちろん出掛ける前にもふたりで下調べをしたり、よさそうな場所の写真を見つけて、『ここどう?』『採用!』なんて相談したり。行った先でも地図アプリを見ながら調べて、航空写真に切り換えてチェックして、いい写真が撮れそうな場所に印をつけて。行くからには、いろいろ撮ります(笑)。そういうのがすごく楽しいんですよね」 真梨子さん「写真を撮るために、4〜5時とか、ものすごく早起きして出掛けます。ライフスタイルが大きく変わりましたね。特に主人はスマホやスニーカーをクルマに合わせて赤にしたりとか、スマホのケースにマイアーニの包み紙からチョキチョキ切り出した『500』の姿を入れたりとか、もうビックリするくらい『500』の影響を受けています。ここまでハマるとは思ってなかったです(笑)」   ▲秀行さんが撮影されたお写真   秀行さん「人生、激変ですね(笑)。生活の中心といったら言い過ぎかもしれないけど、『500』がなければ今の生活が成り立たないようなところはあります。今では完全に趣味=『500』、です」   次のページ:【幸せを運んでくれるクルマ、家族みたいなクルマ】 […]

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バイクは私の時間、クルマは家族の時間|FIATオーナー紹介

バイクをメインのフィールドに、モデル・タレント・ライターとしてマルチに活躍されている多聞恵美(たもん・めぐみ)さんが、ご自身初の愛車として選んだのが『500C』。バイク乗りの多聞さんが『500C』を選んだ理由について、自動車ライター・嶋田智之さんがお話を伺いました。   運転席に座った瞬間、いろんなものがしっくりきた 上信越自動車道の碓井軽井沢インターから県道43号を軽井沢駅方面へ5kmほど走ると、左側にカナリアイエローの小さな建物が見えてきます。そこは『SHINICHIRO ARAKAWA 軽井沢 Canarino』という、パリコレデザイナーとしても著名なSHINICHIRO ARAKAWAのバイクウェアショップ。傍らの駐車場には、赤い『500C(チンクエチェントシー)』が停まっています。このお店のカフェカウンターを担当する、多聞恵美さんの愛車です。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、多聞さんはバイクの世界では著名な方。タレントやモデルとしての経歴もさることながら、バイク好きが高じてバイク系メディアで連載を持ったり試乗記を書いたりとライターとしても活動され、ツーリングと食をからめた著作も3冊あります。さらには、バイク関連イベントのMCやテレビ/ラジオ番組でのパーソナリティも。モデル+ライター+ライダーで“モデライダーの多聞恵美”。その名前はバイク業界全体に行き届いているといっていいでしょう。   ▲多聞恵美さん   ここしばらくは、ふたりめのお子さんの出産のためにすべての仕事をお休みしていましたが、復帰した途端に連載は再開、MCの仕事も入りはじめ、バイク乗りのお客さんたちが待つカフェにも戻り……と、いきなり多忙になってきた様子。お訪ねしたのはちょうどそんなタイミングでした。 『500C』は多聞さんにとっての最初の愛車ということですけれど、ずっとバイクにお乗りだったんですか? 「10代からずっと、でした。バイクでこと足りていたので、クルマに興味が向かなかったんです。すべてが自分の手の届く範囲にある感覚が好きで、それに馴染んでいたから、クルマの大きさだと四隅に責任が持てないって感じてもいましたし。免許は20歳の頃に取りましたけど、それもモデルの仕事で教習所のプロモーションビデオの仕事をさせていただいて、ご縁だからそこで免許を取ろうっていう感じでした。クルマに乗りたいっていう想いはなかったですね」 クルマにはまったく乗っていなかったんですか? 「母が軽自動車に乗っていたので、必要なときに借りることはありました。でも、そうじゃないときは、ずっとバイクでした。バイクは何台か乗り継いで、20代前半の頃からバイクの仕事をいただくようにもなって、排気量の大きめなイタリア車も2台乗りましたよ」 なのにクルマに、それも初めてのクルマとして『500C』に乗るようになったのはなぜですか?   ▲『500C』   「31歳のときに最初の子どもを授かったのがきっかけでした。家には主人のクルマがあって、それが私にはちょっと大きかったんです。それに私、免許はマニュアルで取ったんですけど、ほとんど運転してこなかったので……。主人はいろんな含みを持った言葉で、心配だからって乗らせてくれなかったんですね(笑)。仕方がないから教習所でマニュアル講習を受けて、次に主人を乗せてテストしたんですけれど、坂道発進ができなくて“やっぱりダメ”っていわれて(笑)。実は主人がかなりのイタリア車好きで、そのクルマもイタリア車で、大のお気に入りだったからでしょうね(笑)」     なるほど、ご主人の影響を受けての選択だったんですね。 「ぜんぜん違います(笑)。結果的には増車になったんですけれど、私が運転できる小さいクルマに買い換えようってことになって。最初、『500C』は候補じゃなかったんです。もちろんフィアットは前から知っていたし、仕事で知り合った4輪のプロの方たちからお話を聞いたりもして、小さくてかわいくていいなと感じてはいたんですよ。でも、かわいいって思うのと買おうって考えるのはぜんぜん違うじゃないですか。もともとクルマに趣味性みたいなものはまったく求めてなくて、子どもが大きくなってファミリーカーとして使うのならスライドドアは便利だし、そんないい選択肢はないでしょ、なんて考えていたくらいですから」   ▲Canarinoで食べることができるホットドッグ。   なのに、なぜ『500C』に? 「実は私、車種がどうっていうより、せっかくならサンルーフで構わないから屋根が開くクルマがいいな、って思っていたんですよ。バイクの仕事でお世話になった方のクルマに乗せていただいたとき、当たり前のようにサンルーフを開けてくださって、こういうのっていいな、って感じたことがあったんです。それを主人に伝えたらいくつも候補を上げてくれて、それこそ軽自動車から輸入車まで、いろいろ見に行ったり試乗しに行ったりしたんですね。そしたらファミリーカーとして最良に思えたクルマたちって、とっても便利なんですけれど、おもしろくなかったんですよ。最後に見に行ったのが『500』で、これはないだろうなと思いながら運転席に座ったら、その瞬間、ああ、これだ!って思ったんです(笑)」     「なにがどうって説明しにくいし、直感といえば直感なんですけれど、いろんなものがしっくりきたんです。それで、3ドアだけど何とかなるだろう、って(笑)。そのときに試乗したのはハッチバックだったんですけれど、“屋根が開くクルマがいいんでしょ?”っていうことで、1.2の『500C』がうちに来ることになりました」 次のページ:【多聞さんが感じているフィアットの魅力とは…?】 […]

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秋のクルマの注意点は? フィアットの点検&メンテナンス事情

秋風が肌寒く感じるこの季節。まだまだ寒暖の差も大きく、夏の疲れが溜まった身体を整えようと、食事や睡眠などに気遣う人も多いと思います。みなさんの愛車も同じように、猛暑を乗り越えたことであちこちに負担がかかり、放っておくと不調の原因になりやすいときです。 秋はそんな愛車を労わるのにピッタリの季節。これからまた、クルマにとって過酷な冬がやってくる前に、愛車をしっかりと気遣い、メンテナンスなどで万全な状態に戻してあげるためのポイントを解説します。今回はフィアット/アバルト松濤でメカニックとして活躍している、この道25年以上のベテランである追川信人(おいかわ・のぶと)さんにご紹介いただきました。   秋にチェックしたいメンテナンスポイントをご紹介 まずは、どんなクルマでも「ここは必ずチェックしておきましょう」というポイントから。 「今年も猛暑でしたので、やはりいちばん心配なところはバッテリーですね。乗られる頻度が多いお客様は、わりとバッテリーの持ちもいいのですが、月に1,2回など乗る機会が少ないお客様の方が、実はバッテリーの劣化が大きいことがあります」   ▲メカニック・追川信人さん(フィアット/アバルト松濤)   久しぶりに愛車で出かけようとしたら、エンジンが掛からなくなっていた、という事態になる前に、バッテリーの状態をチェックすることが大切です。 「最近は、ドライブレコーダーで駐車中の常時監視機能を使っているお客様も多いので、それが原因となってバッテリー上がってしまい、入庫される方が増えています」 ドライブレコーダーをはじめ、スマホやタブレットの充電など、バッテリーへの負担が大きいのが最近のドライブ事情。夏の間はエアコンもフル稼働だったという人も多いと思いますので、しっかりチェックしておきたいですね。 「最近のバッテリーはカバーで覆われてしまっていて、外から見ただけではチェックできないものがほとんどです。定期的に愛車をフィアット正規ディーラーに診せていただいて、専用のテスターでバッテリーの状態をチェックすることが、トラブルを防ぐためには重要だと思います。お客様の使用環境などをお聞きしながら、長持ちさせるためのアドバイスなどもさせていただいています。また、できれば週に一度でもいいので愛車に乗ってあげることも、バッテリーを長持ちさせる秘訣だと思います」     忙しい合間でも、愛車でドライブする時間を持ちたいものですね。もし、放っておいてバッテリー交換ということになると、工賃を含めて数万円ほどはかかってしまうそうなので、早めのチェックをおすすめします。 続いてのポイントは、エンジンオイルです。 「よく、『オイルは何kmごとに交換すればいいですか?』という質問をいただくのですが、正直なところそれは早ければ早いほどいい、という答えになります。オイル交換をずっとしなくてもクルマは走るのですが、異音や振動が出始めたときには、もうエンジンは壊れて手遅れになっていると考えた方がいいですね。例えばフライパンに油を引いて火にかけますよね。ずっと火にかけていると焦げて、そのうち大変なことになりますが、エンジンオイルを長いこと交換せずに走るのはその状態を続けているのと同じです。危険な状態で走っている、ということ意識していただきたいと思っています。猛暑が過ぎた今はまさに、オイル交換をするのにいい時季だと思います」     そして、秋ならではのチェックポイントとして、追川さんが教えてくださったのはボディのメンテナンス。 「夏の間は樹木の成長が活発なので、ボディにはたくさんの樹液が飛び散っていると思います。また、高速道路を走った後などはフロントマスクなどに虫の死骸もたくさんついてしまいますよね。それらをそのままにしておくと、落ちなくなってボディの劣化につながってしまいます。マメに洗車してあげることが基本ですが、スポンジで擦ると傷がつきやすいので、プロにお願いする方が安心です」 ついつい、雨が降ると汚れも落ちたような気になって、洗車を後回しにしてしまうこともあると思いますが、それではどんどんボディが劣化してしまうのですね。ツヤが欲しいときはコーティングもおすすめで、こまめにきれいにしてあげると樹脂類の持ちもぜんぜん違ってくるとのこと。「洗車をサボっている人のクルマはすぐわかります」ということなので、手を抜かないようにしたいものです。     「また、秋は落ち葉が多くなりますので、クルマのいろんな隙間に落ち葉が溜まったままになると、雨の日や洗車の際の水の流れ(排水)が変わってしまいます。細かい草や泥が詰まって、雨漏りをしてしまうこともあるので、マメに落ち葉を取り除いて欲しいです」 溜まりやすい場所としては、フロントガラスとボンネットの間や、リアゲートの開閉部分。乗り込む前に、ささっと手で払うだけでも違ってくるそうです。自宅の駐車場に樹木があるという人はもちろん、公園や山などへドライブに出かけた際にも注意したいですね。       さらに、落ち葉や砂などはフロントガラスにも落ちてきますが、前が見えないからといきなりワイパーを動かすのは、愛車を痛める原因になってしまいます。 「ワイパーは水滴や汚れを取り除いてくれるものですが、汚れがひどいときにいきなり作動させるとガラスに線傷がついてしまいます。まずはウエスなどで拭き取ってから、ワイパーを動かすようにするといいと思います。夏の直射日光などでワイパーのゴムも痛んでいることが多いので、劣化しているようなら新品に交換した方がいいですね」 続いて、夏の間に大きな負担がかかっていたタイヤも、今一度しっかりチェックして欲しいポイント。 「溝があとどのくらいあるかを見るのも大事ですが、ヒビ割れがないか、ゴムが硬くなってないか、そして製造年月をいっしょに確認することをおすすめします。空気圧は最低でも1ヶ月に1回はチェックして欲しいです。フィアット車は空気圧が低下してくると、メーター画面内にチェックランプが点灯するので、不安になってしまうお客様もいらっしゃいますが、事前の警告なので、ガソリンを入れる時など、警告が出る前に空気圧をチェックすることが重要です」     指定空気圧は取扱説明書に記載されているので、一度確認しておくといいですね。秋は台風が発生しやすく、雨の日のドライブも多いかもしれません。溝が減ったタイヤや硬くなったタイヤは滑りやすくなるので、ぜひ早めの点検、交換をおすすめします。 次のページ:【フィアットならではのチェックポイントをご紹介!】 […]

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フィアットは自分のアイコンみたいな存在|FIATオーナー紹介

山形県を中心に、フリーランスの映像作家かつクリエイティブディレクターとして、マルチな活動をしている菊地翼(きくち・つばさ)さん。あまりクルマに詳しくないとおっしゃる菊地さんが、フィアットを好んで乗り続けている理由について、自動車ライター・嶋田智之さんがお話を伺いました。   乗っているクルマで見られ方って変わるんだ 「今ではもう自分のアイコンみたいな存在になっていますね。僕はクルマに詳しくはないし、ドライブに出掛ける趣味もなくて、あくまでも実務のために乗っているようなものなんですけど、本当にいいクルマと出逢えたな、って思っています」 そう語ってくださるのは、菊地翼さん。山形市内に軸足を置き、山形県内を東奔西走しながら活動している映像作家かつ、クリエイティブディレクターです。その“クリエイティブ”の中には写真あり、デザインあり、企画あり、イベントあり、と活動は多岐に渡ります。それらは、すべて映像の仕事を核にして広がっていったもの。同様に映像の仕事から派生した、自治体と協力し合うかたちでの町づくりにも力を注いでいて、山形市から北西20km少々の大江町では、昔の銀行跡をリノベーションしてカフェやギャラリー、レンタルホールを備えた、町の住人と町を訪ねる人をつなぐ『大江町まちなか交流館 ATERA』のプロデュースと運営を担っています。   ▲菊地翼さん   また山形市から南西36kmほどの高畠町で、大正時代からの巨大な石切場跡の史跡を会場にした『岩壁音楽祭』というイベントを2回にわたって開催した運営メンバーの中心人物のひとりで、2025年に再び開催を予定しているとのことです。 昔から関心があったのは映像に音楽にクリエーション。クルマにはまったく興味はなくて、動いてくれさえすれば何でもよかった。しかも愛車である『500』は欲しくて買ったというわけでもない。菊地さんはそんなふうに振り返ります。     「最初は家族から譲り受けた小さな国産車に乗っていました。クルマは用事が済ませられれば何でもよかったし、壊れるまではそれでいいって思っていました。ところが、数年乗ったら壊れまして(笑)。以前、僕は山形のFM局に数年間つとめていたんですが、その頃に仕事を通じて知り合ったディーラーの方が紹介してくれて、とあるフランス車を買うことになったんです。乗っているクルマで見られ方って変わるんだ、ということを知りましたし、わりと気に入ってもいたんですけど、それも4年乗ったらエンジンがかからなくなっちゃったんです。それで次は国産車に変えたんですけど、そのクルマも乗れなくなってしまい、同じディーラーの方に再び相談してみることにしました。その方の会社はいろいろなブランドを取り扱うディーラーをやっていて、今度はフィアットを紹介されたんです。でも、僕はその時点ではフィアットに乗りたいとは思ってなかったんですよ。」     それはいったいなぜだったんでしょう? 「まず、小さいこと。現場に行くときには機材とかも積み込まなきゃならないんです。それにあんまりよく走らないんじゃないか、っていう先入観もあったんですよ。かわいいクルマに乗っている人って見られそうなことにも抵抗がありました。でも、よくしてくださっているディーラーの方が結構マジメに勧めてくるし、僕もアシがなくて困っていたので、興味本位でフィアットに乗りはじめたんです。ほかのフィアットに乗っている方は好きで欲しくて購入するんでしょうけど、僕の場合はほかにいい選択肢がなくて『500 TwinAir Pop(チンクエチェント ツインエア ポップ)』を選んだ、っていう感じです」   ▲『500 TwinAir Pop(チンクエチェント ツインエア ポップ)』 次のページ:【想像していたクルマとは違ったフィアット】 […]

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「かわいい!」が止まらないクルマ|FIATオーナー紹介

母娘2世代でフィアットに乗っている、かおるさんとあゆかさん。お母さまのかおるさんが『500』に乗っており、お嬢さまのあゆかさんが『500X』を購入し溺愛しているとのこと。そんなおふたりのフィアットを購入したきっかけや、それぞれのフィアットへ感じている魅力、母娘にとってのフィアットの存在について、自動車ライター嶋田智之さんが伺いました。   自分が本当に気に入ったクルマに乗れば後悔しないはず 「かわいい」「やっぱりかわいい」「ほんとにかわいい」 この日、何度この言葉を耳にしたことでしょう。自分たちが撮影されているのに隙を見つけては愛車をカメラで撮影していた、ふたりの女性の嬉しそうな声。ほぼ溺愛といったトーンです。およそ5年前に購入した『500』に乗る母、かおるさん。そして1年半ほど前に購入した『500X』に乗る娘、あゆかさん。母と娘がそれぞれフィアットを愛車にしている、かおるさんあゆかさん親子です。   ▲あゆかさん(左)、かおるさん(右)   ふたりのフィアット物語は、かおるさんが『500』を購入したことからスタートします。 かおるさん「ちょうど結婚30周年の年に子供たちが家から巣立って、主人とふたりの生活になったんです。そこにクルマの買い換え時期が重なって、記念も兼ねて何に乗ろう?って考えたのがきっかけです。それまでもスタイルのいい小さなクルマに乗っていて、やっぱり次もかわいいクルマに乗りたかったんですね。私はハンドクラフトが好きで、ハンドメイドマーケットとかに行くとクリエイターさんたちがおしゃれなクルマに乗っていることが多くて、そこで『あのクルマかわいいな、私もあのクルマに乗りたいな』と思ったのが『500』だったんです。そのことを主人に話したら、『それってガイシャだよ?フィアットだよ?』っていわれました(笑)」   ▲『500』   それとなく反対された感じですか? かおるさん「反対というか、“なぜ?”みたいな感じでした。私はフィアットがイタリアのクルマだっていうことも知らなかったくらいだから、そのとき主人が何をいおうとしているのかさっぱり解らなかったんです。でも、これだけかわいいって感じられるクルマはほかにはなくて、自分が本当に気に入ったクルマに乗れば後悔しないはず、と思って買っちゃいました(笑)。最初はデュアロジックに慣れてなくてギクシャクしちゃっていたんですけど、でもそういうちょっとだけクセのあるところもかわいいと思ったし、クセを意識しながら走るのも、初めてだったから楽しかった。今はもう普通に走れていますけど、やっぱり乗ると楽しくてしょうがないんですよ」     日頃はどんなふうに乗ってらっしゃるのですか? かおるさん「通勤と買い物と、ときどきお出かけするくらいですね。日常のパートナーみたいな存在です。小さいクルマですけど家族4人でのお出かけも普通にできるし、荷物もわりと積めるし、不満はありません。まいにちいっしょに暮らしていて、かわいいし、いつも笑っていてくれるから、癒されちゃったりしています。通勤に1時間くらいかかるんですけど、ドライブしながら通勤しているような感覚があるから、楽しくてちっとも苦にならないんですよ。それにエアコンのスイッチのところとかが全部マルなのがまたかわいくて、見ていると渋滞も気にならないくらい。本当にかわいいクルマで、5年経っても気持ちはまったく変わってないです」       “かわいい”と“かっこいい”を両方持っているクルマ あゆかさんが『500X』を購入されたのは、そういうお母さんの姿を見ていたから、ですか? あゆかさん「違います(笑)。私はクルマにはほとんど興味がなくて、仕事の行き帰りに使えて友達と遊びに行ければいいぐらいに思っていたんですよ。だから最初はお母さんが買ってくれた“普通”のクルマに乗っていました。でもあるとき、お母さんのクルマと同じ顔をしているのに4ドアでもっと大きいクルマが走っているのを見て、驚いてその場でお母さんに電話したんですよ。そしたら普通に“あるわよ”って返事が返ってきて(笑)。それが『500X』を知ったきっかけでした」   ▲『500X』   かおるさん「娘がフィアットに興味を持ったことにビックリでした。台風で瓦が飛んできて自分のクルマの屋根に刺さっちゃって、それでも修理に出すまでのしばらくの間、ガムテープで穴をふさいで走っていたくらいクルマに興味がなかったのに(笑)」 あゆかさん「瓦が刺さっているのを最初に見たときには泣きましたよ。でもお母さんが買ってくれたクルマだから、乗れなくなるまでは直しながら大切に乗ろうと思っていたんです。買い換える気はまったくなかったんですよ」 なのに、ちょっと大きくて4ドアのフィアットを見て衝撃を受けちゃったんですね? あゆかさん「かわいい、って思ったんです。次に乗るクルマはSUVがいいって思っていたところもありました。そうしたら、少ししてクルマをぶつけられちゃったんですよ。それで車検も近かったこともあって、買い替えを考えたんです。お母さんといっしょにショールームに行って実物を見たら、なにコレかわいすぎる!って感動して(笑)。ちゃんと『500X』を見たのはその日が初めてだったんですけど、日本車にこういうクルマはないなって思いました。それからはまいにちインターネットで『500X』を検索してばかり。でも、実はショールームに行ったときにはすでに試乗もさせてもらって、絶対にこの子を買う!って決めていたんですよ。もちろんお父さんにも話しました。そうしたらお母さんのときと似た感じで、『ハイオクだよ?』っていわれました(笑)」     お父さんは、娘までフィアットを買うのか、っていう気持ちだったのかもしれませんね(笑)。 あゆかさん「維持費のこととかを心配してくれたんでしょうけどね。半年くらいじっくり考えなさい、ほかのクルマも見なさいっていわれて、日本車も含めていろいろ見て回ったんですけど、どれもピンと来なかったし、何より『500X』を買うって心に決めていて欲しくて欲しくて仕方なかったから、半年後に買いました。維持費がどうとか、そういうのはまったく気にしてなかったです(笑)。長くつきあうんだし、自分が心から気に入ったかわいいクルマと過ごしたら、いつでも絶対に気分がいいはず。そう思ったんですよ」     そのかわいさも含めて、『500X』のどんなところに惹かれたんですか? あゆかさん「まずはフォルムですね。“かわいい”と“かっこいい”を両方持っているクルマじゃないですか。それにベージュの色も、すごくかわいくて。置いてあるのを見ただけで『ああ、うちの子かわいい!』って思っちゃうし、ほかのクルマと並んでいても『うちの子がいちばん光ってる!』って思っちゃう(笑)。使い勝手もものすごくいいですね。室内が広いから何でも載せすぎちゃって、洗車のグッズとかも入れっぱなしです。私、自分で手洗いしないと気がすまないんですよ。前のクルマは自分で洗車したことなんて一度もなかったのに」       普段はどんなふうに『500X』に乗っているんですか? あゆかさん「お出かけが多いですね。それまでのクルマではちょっと怖くて、実は高速道路に入ったことがなかったんですよ。でも『500X』は安定していて怖くないし、乗っていて楽しいから、高速道路に入ってみたんです。そしたらすごく便利で(笑)。これならどこにでもいけるじゃん、って思いました。それからずいぶん遠出をするようにもなったんですけど、2時間が30分に感じちゃうくらい、乗っていて楽しい。休みの日は必ずどこかに行っているし、仕事が終わった後もどこかに行っています。1日1回はちゃんと乗らないと落ち着かなくて。悲しいことに通勤は5分くらいなので、家にいて『500X』を眺めていると、ああ乗りたいって思っちゃう。それで乗って帰ってくると、また眺めちゃう。本当にかわいいクルマで、もう全部好き」       フィアットは家族をつなげてくれる存在 かおるさんは、娘さんがフィアットに乗っていることをどう感じていらっしゃいますか? かおるさん「前からクルマの運転は嫌いじゃなかったとは思うんですけど、今はものすごく楽しそう。驚くほどポジティブにあっちこっちへ走って行ってるみたいで。その楽しそうな感じがいちばんかな、と思いますね」     逆にあゆかさんは、お母さんがフィアットに乗っていることをどう感じていらっしゃいますか? あゆかさん「最初は何とも思ってなかったんですけど、でも自分がフィアットに乗るようになってから、お母さんのクルマもかわいいと思うようになりました。気持ちのどこかでかわいいって感じているところがあったから、『500X』を初めて見たときに衝撃を受けたんでしょうね。お母さんが『500』に乗ってなかったら、私が『500X』に乗ることはなかったと思います。それに『500X』と『500』が並ぶと、すごくかわいいんですよ。並べて写真を撮ってInstagramにアップしたりするのも楽しいし、今日もそうだったけど、いっしょに走るのも楽しい。最近は2台で移動することが増えて、私はお姉ちゃんを隣に乗せて、お母さんはお父さんといっしょで、そういうお出かけの仕方もとっても楽しいです」 […]

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全体のフォルムと気分があがるディテールに惹かれて|FIATオーナー紹介

お気に入りの水色の『500 1.4 ポップ』オーナーの長谷川江美さん。実は、もう一台500の兄弟車を併有するコンパクトなフィアットが好きという長谷川さんに、フィアットブランド、そしていまお乗りの500の魅力についてお話しを伺いました。     衝撃のフィアットとの出会い   子供の頃からクルマが好きだったという長谷川さん。「いつ頃から好きなんですか?」と尋ねると「その質問が一番困るんです。親が言うには子供の頃から。“あれ何?”って聞くと、クルマの車種が全部言えたらしいんです」とのこと。 ▲長谷川江美さん。   そのきっかけについてお聞きすると、「特に思い当たらなくて。家のクルマはすごく普通の日本車でした」とのこと。ただ、「私はもともと、プラモデルとかが好きなタイプの子供だったので、その流れでクルマが好きだったように思います」と振り返り、どちらかというと男の子のような子供時代を過ごしていたようです。免許を取る頃は「オープンのスポーツカーが好きでした」と話されるように、長谷川さんはまさにクルマ好きという言葉がピッタリの印象です。     実は、その頃にフィアットとの出会いがありました。「高校生の頃に、隣りの家の人が日本車から『FIAT MULTIPLA(フィアット・ムルティプラ)』に買い替えたんです。見た瞬間“わぁ、凄いこのクルマ!”と感じました。いままでに見たことのないクルマでしたし、とても良いじゃないと思いました」と、その衝撃を語ってくれました。長谷川さんが衝撃を受けた2代目ムルティプラは、ヘッドライトがAピラーの付け根にあったり、前後シートとも3人掛けの合計6人が乗れる、見た目も内容も独創的なモデルでした。そのときのフィアットの印象は「変わったクルマを作るメーカー(笑)」でした。なぜなら、ムルティプラしか知らなかったのですから致し方ないでしょう。     ▲MULTIPLA(ムルティプラ)     欲しかった仕様がなくなりそうで即ディーラーへ   それからしばらくの間、フィアットとの縁が遠のいてしまった長谷川さん。「免許を取った後、予算の関係から、日本の軽自動車を購入しました。何のトラブルもなく楽しく数年間、乗っていました。ただ、長距離は厳しいかなぁと感じていましたね。ちょうどその頃、クルマが好きならと友人に誘われて、ヒストリックカーのイベントに行きました。すると、その会場に『500(チンクエチェント)』が展示されていたのです。その足でディーラーに行って「500が欲しいんですけど!」と、即購入に至ったそうです。       長谷川さんは、以前から500に興味を持っていました。「当時のジュネーブ・モーターショーで発表されたフィアットのコンセプトカー『TREPIUNO(トレピウーノ)』を雑誌などで見たときから“うわー!”となっていました。これが市販されて、日本に入ってきたら絶対に水色が欲しいと思っていたのです。なぜ水色かって? 水色は、すごく好きな色なんです」とその頃から、水色の500の購入を、ひそかに心に決めていたようです。また「何よりもフォルムが大好きなんです。とってもかわいいでしょ」と、ひと言ひと言に500への愛情があふれていました。   ▲TREPIUNO(トレピウーノ)     長谷川さんの500は2009年式なので、日本に導入されてから1年経過しています。その点を尋ねると、「乗っていた軽自動車に満足していたので、500の購入は数年後でもいいかなぁと思っていたんです。しかし、実車を見にいった時、私が欲しいと思っていた仕様がなくなってしまうことを知り『500 1.4 16V POP(チンクエチェント 1.4 16V ポップ)』の水色を買うことを決めました」。 しかし、来場したディーラーに在庫がなく、全国レベルで捜索をした長谷川さん。すると、新車の在庫があるディーラーを発見! 「その週末に売れなければ、家の近所のディーラーに回してくれることになり、無事に私の手元にやってきました」と、その時を思い出して嬉しそうに語ってくれました。     2008年の発売時、500は1.2リッターエンジンの『500 1.2 8Vラウンジ』という上級グレードから販売をスタート。その後、1.4リッターエンジンを搭載した『500 1.4 16V ポップ』や上級グレードの『500 1.4 16V ラウンジ』が追加されました。長谷川さんによると、「『500 1.4 16V ポップ』しか考えられませんでした。ファブリックとフェイクレザーのツートーンのシートに惹かれたんです」とグレードも含めて一択だったそうです。 […]

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一人ひとりの“好き”が集まる「#LOVEFIAT_2021」

なかなか自由にお出かけできない毎日。おうち時間のなかでも、何か楽しいことに触れて、気分を上げたいものです。 そこでフィアットでは、みなさんに楽しんでもらえるように、フォトコンテスト「#LOVE FIAT 2021」を開催します。これはあなたの好きな写真を、ハッシュタグ「#LOVEFIAT_2021」をつけてインスタグラムに投稿してもらうキャンペーンです。 過去にも、インスタグラムでさまざまなフォトコンテストを開催してきました。今回はとくに投稿数の多かった2つのフォトコンテスト「LOVE FIAT 2020」「FIAT HAPPY YELLOW」から、編集部が独断で選んだ素敵な写真をご紹介します。その写真をお楽しみいただくとともに、「#LOVEFIAT_2021」の投稿の参考にしてくださいね。     「LOVE FIAT 2020」 バレンタインシーズンにぴったりな投稿キャンペーンが、2020年2月に開催された「LOVE FIAT 2020」です。みなさんの“好き”がたっぷり詰まった写真を、ハッシュタグ「#LOVEFIAT_2020」をつけて投稿してもらいました。 このキャンペーンで「好きなもの」を紹介してもらったのは、バレンタインデーがある2月に、フィアットオーナーさまも、まだそうでない人も気軽に参加できるようにするため。自分の好きなものを投稿してもらうことで「生活にさらなる彩りを」と考えて企画したキャンペーンです。 その結果、フィアットとの愛や繋がりを感じる写真だけではなく、家族やペット、ファッション、スイーツなど「#LOVEFIAT_2020」のハッシュタグがついた愛を感じる写真の投稿は5,000件を超えました。その中から編集部が注目した写真をご紹介します。   夕陽のなかで映える「500S Automatica」 Instagramで投稿を見たい方はこちら 夕陽が差し込む大きな水溜りに、愛車の500S Automatica(オートマティカ)を停めて撮影。景色が光の反射によって水面に映り込む「リフレクション」と呼ばれる方法を使うことで、幻想的な世界観をつくりだした写真になっています。 美しい風景だけではなく、好きな猫や日常の身近なものを写真に残して投稿するejistagramさん。愛車のフィアットが写り込んだ風景写真の投稿もあるので、ドライブシーンを連想できます。 ejistagramさんのinstagramはこちら   お気に入りの赤い「500」で大自然をドライブ Instagramで投稿を見たい方はこちら 日本百名山に選ばれている北海道の「羊蹄山(ようていざん)」をバックにした、真っ赤なボディカラーの500(チンクエチェント)が目を引きます。大自然のなかを500で爽快にドライブするときの気持ちよさを感じる写真です。 北海道の大自然や街並みといっしょに、愛車の500を撮影した写真が並んでいます。被写体の元のカラーを変えないように撮影してあるので、「その場にいるようなリアルさ」を感じることができる写真ばかりです。 ezoflatさんのinstagramはこちら   箱根・芦ノ湖を「500C」で爽快にお出かけした記録を Instagramで投稿を見たい方はこちら 箱根・芦ノ湖に現れた光芒(雲の隙間から差し込む光)を背景に、カブリオレモデルの500C(チンクエチェント シー)を撮影した1枚。光がうまく当たっているので、ホワイトのボディカラーでも白飛びすることなく、500Cのおしゃれさが際立っています。 愛車の500Cとの日常を残しているKensuke Imamuraさんのアカウントでは、撮影後に加工を施した写真もたくさん投稿されています。アーティスティックな写真を残したい人にとって参考になる写真ばかりです。 Kensuke Imamuraさんのinstagramはこちら     「FIAT HAPPY YELLOW」 春本番をむかえた季節に、インスタグラムのフィードを色鮮やかに彩ったキャンペーンが「FIAT HAPPY YELLOW」です。 キャンペーンのテーマは、2020年3月に発売された限定車『500 Mimosa(チンクエチェント ミモザ)』のボディカラーで、色彩心理学で「しあわせ」のイメージを与えるといわれる“黄色”。黄色いアイテムが写っている写真をハッシュタグ「#happyfiat_yellow」をつけて投稿してもらいました。 このキャンペーンが開催された2020年の3〜4月は、世界各地で新型コロナウイルス騒動によるロックダウンや外出自粛が叫ばれていた時期。フィアットでは「気分がすこしでも明るくなり、生活を楽しんでもらえるようなコンテンツをお届けしたい」という気持ちでキャンペーンをはじめました。 その気持ちに反応してもらったみなさんから、愛車の500 […]

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