暑い夏に恋しくなるスイーツといえば、やっぱりアイス。イタリア=ジェラートを思い浮かべる人が多いと思いますが、シチリア島生まれのアイスケーキ「カッサータ」をご存知でしょうか?
カッサータとは、チーズ風味のアイスにナッツやフルーツをまぜた見た目も楽しいスイーツのこと。まだ日本ではお目にかかる機会が少ないですが、身近にある材料を使っておうちで簡単に作れます。
アイスケーキをテーマにした著作も持つ料理家の岡本ゆかこさんに、爽やかなレモンを使った夏にぴったりなカッサータのレシピと、2つのアレンジメニューを教えてもらいました。
レモンの爽やかな酸味とチョコレートの甘さが絶妙にマッチする、あとひくおいしさ。濃厚な口どけに、ナッツのザクザクした食感が楽しいアイスケーキです。
【材料】
20cmパウンドケーキ型1個分 ※牛乳パック1Lサイズでも作れます
・生クリーム(35%) 200cc
・クリームチーズ 160g
・砂糖 70g
・ビターチョコレート 1枚(約50g)
・ミックスナッツ(無塩/ロースト)60g
《レモンのシロップ煮》
・レモン(国産ノンワックス) 1個
・グラニュー糖 80g
【作り方】
1. 型にラップを敷き、チョコレート、ミックスナッツは粗く刻んでおく。
2. 《レモンのシロップ煮を作る》レモンを薄切りにし、皮つきのまま細かく刻む。鍋にレモンとグラニュー糖を入れて中火にかけ、沸いてきたら3分加熱し、火を止め冷ます。粗熱が取れたらザルでこし、実とシロップに分ける。(残りのシロップはアレンジメニューのババに使ったり、ソーダや氷水で割ってドリンクが作れます)
3. ボウルに生クリームと砂糖入れ、ホイッパーの筋がつくまで泡立てる。
4. 別のボウルに室温に戻したクリームチーズを入れてゴムベラで滑らかになるまで混ぜ、生クリーム、2のレモンとシロップ大さじ1、ミックスナッツ、チョコレートを加えて優しく混ぜる。ボソボソになりやすいので注意する。
5. 型に入れて表面を平らにし、さらにラップをして冷凍庫で一晩冷やし固める。
6. 型とラップをはずし、好きな厚さに切る。お好みではちみつをトッピングする。
市販のカラメルクッキーにカッサータを挟むだけのお手軽アレンジ。スプーンやフォークを使わずに食べられるので、お子さまのおやつにもぴったりです。グラハムクッキーやビスケットでサンドしても。
ナポリ伝統の焼き菓子「ババ」をイメージしたパンとカッサータを組み合わせた欲張りなドルチェ。ほんのりラム酒が香る、大人のコーヒータイムにぴったりなひと品です。デニッシュパンやカステラでサンドするのもオススメ。
【材料】
・ブリオッシュ 3個
・カッサータ 3切
・レモンのシロップ煮の残ったシロップ 適量
・ラム酒 小さじ1〜大さじ1(お好みで調整)
【作り方】
1. シロップとラム酒を混ぜてバットに流し、半分に切ったブリオッシュの切り口から浸して、全体を回しながらシロップを染み込ませる。
2. カッサータをブリオッシュで挟み、皿に盛る。
※アルコールを微量使用しているため、お子さまやお酒の弱い方、お車の運転をされる方はお控えください。
夏のスイーツタイムがぐっと華やぐ「カッサータ」。
ご紹介したレモン&チョコレートの組み合わせはもちろん、ベリーやトロピカルフルーツ、砕いたクッキーなど好きな具を見つけてみるのも手作りならではの楽しみです。ぜひおうちで作ってみませんか?
Profile
岡本ゆかこ
料理家・フードスタイリスト。メニュー開発やレシピ作成をはじめ、書籍、雑誌、広告、Webなどのフードスタイリングを手がけるほか、お菓子・料理教室「atelier plus+」主宰。書籍「おうちで作るアイスケーキ」「並べて焼くだけグリラーレシピ」(河出書房新社)。
オフィシャルサイト
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