2017年12月17日(日)から12月29日(金)まで、東京銀座のギャラリー「BASEMENT GINZA」で写真展が開かれます。
その名も「La 500 : piccola grandiosa」
「小さくて、偉大なチンクエチェント」という意味なのですが、イタリア人の生活の一部としてのFIAT 500を垣間見ることができます。
美しい街並み、美しい夜。そこで暮らす人間味溢れる温かい人たち。
圧倒的な歴史と文化を誇り、時に優雅で、時に間抜けで、それでいてどこか憎めないキャラクターをもちあわせる国イタリア。
たとえそれが素朴で質素であっても、こと人生を楽しむという点において「達人」といわれる彼の国の人々ですが、それが色濃く溢れているのがイタリアの南部だといいます。
そんな人々の暮らしや生き様に惹かれ、20年近くもイタリアに通いシャッターを切リ続ける写真家が加納 満(かのうみつる)さん。彼は、イタリア人の暮らしや人生を撮り続けるうちに、その傍らにいつも寄り添う愛らしいクルマ、FIAT 500の存在を意識するようになったといいます。
「そもそも僕は、「画」つまり「クルマが主体の写真」としてチンクエチェントを撮るつもりでシャッターを切りはじめたワケじゃないんです…。サルデーニャで、シチリアで、バーリで、人々やその暮らしに「出会う」のと同じように、気づくとごく自然にFIAT 500との出会いを漏らさず記録し続けていたんです。」
この写真展の共謀者、小野光陽(おの こうよう)さん。編集者にしてプロデューサーの彼もまた、イタリアとの縁が深い。なんといっても若い頃イタリアの情熱の代名詞ともいえる跳ね馬のエンブレムに憧れ、単身モデナに乗り込んだというツワモノ。
「ネジ一本組み付けるだけの仕事でもいいんです。それでもあのクルマたちを生み出す現場に加わりたかったんです…。」
情熱の国に相応しい熱いものをお持ちの小野さん。その後も4年以上にわたりイタリアで生活をされたという小野さん。現地の生活をよくご存知なのは言うまでもありません。
そんな彼と加納さんとの出会いは、とある雑誌の企画での偶然から。
その後も共にお仕事をなさっていたそうですが、ふとしたきっかけで加納さんのSNSに頻繁に登場するFIAT 500を見た小野さんが、この企画を思いついたといいます。
「もちろん加納さんの写真が好きだったということもあるんですが、彼の写真には、ステレオタイプで表面的なイタリアの街や暮らしではなく、僕の知っている一歩踏み込んだイタリアがそこにはあるんです…。人と街と暮らしとクルマ、そうした距離感に“これだ!”と思ったんです。」
モノは長く愛することで、愛着はもちろん心すら宿るといいますが、1957年にデビューし、その後20年に渡り製造され続けたNuova 500(ヌオヴァ・チンクエチェント)は、まさにその次元に突入しているものが多いようです。
「色あせようが、ボディやバンパーが凹んでいようが、人間が老い、顔に皺が寄るように年輪を重ねている様が、何かクルマ以上のものを僕に訴えかけてくるんです。生活や風景に馴染んで日々共に暮らしているというか。僕はそうした部分すべてを見ていただければと思っています。」
そう語る加納さん。
やっと人が通れるくらいの路地に、ありえないほど壁にギリギリに停められた濃紺チンクエチェント。加納さんとFIAT 500の「はじめの一枚」とともに、世界に愛されるイタリアの名車、今も同じくイタリア人の生活に溶け込んでいる「チンクエチェント」の真実の姿を覗いてはみませんか?
加納 満
天晶雅彦、奥宮誠次に師事した後、1985年に加納満写真事務所を設立。主に広告写真を生業とし、レンズメーカー「コシナ」の作例撮影などでも活躍している。また、南イタリアを舞台にした作品を多く発表し個展も開催している。
小野 光陽
出版者・編集者。4年半のイタリア留学後、日本のレーシングチーム、国土交通省の自動車検査登録事務所を経て出版社に入社。現在はフリーランスで編集執筆を中心に活動している。今回の写真展と同名の写真集を出版する。
最初の10日間に限り、当写真展にご来場いただきました先着10名様に、FIAT500のステッカー、マグネット、クリアファイルのセットをプレゼントいたします。(提供FCAジャパン株式会社)
【開催概要】
イベント | 『La 500 : piccola grandiosa』 |
開催期間 | 2017年12月17日(日)~ 2017年12月29日(金) |
開催場所 | BASEMENT GINZA 東京都中央区銀座4丁目3-5 Ploom Shop 銀座店 B1F |
アクセス | 東京メトロ銀座駅/B2出口から徒歩1分 JR有楽町駅/銀座口から徒歩5分 |
企画 | 小野 光陽(MOTIONS) |
共同主催 | MOTIONS/加納満写真事務所 |
入場料 | 無料 |
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