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浜名湖ガーデンパークに1,000台のフィアットが大集合!FIAT PICNIC 2022レポート

静岡県の浜名湖ガーデンパークに全国各地から1,000台を超えるフィアットとアバルトが集結し、『Nuova 500』生誕65周年を祝う『FIAT PICNIC 2022』が開催されました。会場中央にあるステージで行われたさまざまなコンテンツから、同時に開催されていたアクティビティまで、今回のイベントの模様を自動車ライター嶋田智之さんにレポートしていただきました。   FIAT PICNIC 2022にようこそ!   「みなさん、こんにちは!FIAT PICNIC 2022にようこそ!」 9月10日の朝10時。浜名湖ガーデンパークに、MCをつとめるお笑いタレントのレギュラーのおふたりの声が響き渡ります。フィアットファンのための恒例のイベントは、ここ数年はコロナ渦を鑑みて規模を縮小したり、かたちを変えたりしての開催でしたが、今回は例年どおりの大規模開催。受付けがはじまる30分前の朝8時には約900台を想定したメインの駐車エリアはほぼ埋まり、受付け開始と同時に長い列ができていました。みなさんがどれほどこの日を楽しみにしていたかが伺えます。のちに判ったことですが、この日この場に集まったフィアットとアバルトは約1,000台、参加人数も2,000人オーバー。フィアットのイベントとしては世界最大級といっていいでしょう。       開会式のステージにはフィアットのブランドアンバサダーをつとめるティツィアナ・アランプレセさん、ステランティスジャパンのマーケティングダイレクターであるトマ・ビルコさん、同じくフィアットブランドマネージャーの熊崎陽子さんが登壇。レギュラーのおふたりの思わずクスリとさせられてしまう軽快なトークでスタートし、それぞれご挨拶です。   ▲左から、レギュラーのおふたり、ティツィアナ・アランプレセ氏、熊崎陽子氏、トマ・ビルコ氏   まずはティツィアナさんが、今年が『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』のデビューから65年目となることにからめ、「私たちはずっとECOを大切にしてきました。今年からは『500(チンクエチェント)』に電気自動車ができたので、将来に向かってヘリテージを大切にしながら、サスティナビリティをもっと大切にしていきたいです」と、『500e(チンクエチェントイー)』の存在の重要性を伝えます。「このイベントはフィアットとアバルトのファミリーイベント。15年も続けてきたので、はじめの頃は小さかったお子さんもすっかり大きくなりました。フィアットに乗る人たちは若々しいです。心がとても若い。それはフィアットLOVEだから、ですね」とフィアット愛の強さをのぞかせました。     フレンチブランドに携わった時間が長いトマさんは、「初めてこのイベントに参加したんですが、朝からみなさんのポジティブなエナジーを感じて、とても感動しています。フィアットオーナーの人たちはすごい。熱いです」と、驚いていた様子でした。「私はまだ勉強しなきゃならないことがたくさんあるから、みなさん、私をつかまえていろいろ教えてください」という言葉には、拍手を送る参加者の姿も。 同じく初参加の熊崎さんも、「この日を楽しみにしていました。こんなにたくさんの色とりどりのフィアットを見て、みなさんの笑顔を見て、本当に感動しています」と、ニコやか。「これからもフィアットはサステナブルな活動と女性を応援し続けるブランドでありたいと思っています。ハッピーで楽しいイベントやキャンペーンを今後も企画していきます。楽しみにしていてください」と嬉しいコメントをくださいました。 そして開会式の最後に、参加者全員で記念撮影。地上からとドローンからの2パターンの撮影が行われました。数え切れないほどのフィアット乗りがギュッと集まる光景は圧巻です。     “誕生会”をテーマとしたコンテンツスタート! 記念撮影が終わると、いよいよイベントが本格的にスタート。まずは『FIAT♡PETSファッションコンテスト』です。今年のドレスコードは“誕生会”。フィアットのクルマたちが愛玩動物っぽいからなのか、あるいはペットっぽいからフィアットを選ぶのか。フィアット好きには動物好きが多いようで、愛らしい衣装で着飾ったワンちゃんたちの姿をやさしい笑顔で見つめる人の多かったこと。とてもフィアットらしいあたたかな催しだな、と感じました。     続いては『フィアット デコレーションコンテスト』。ステージの両サイドに5台ずつ、“Forever Young”をテーマにデコレーションされた『500』&『500X』が並んでいます。思い思いのセンスやアイデアで飾られたクルマたちはなかなか見もので、カメラを向ける人も多々。8月にインタビューさせていただいたフラワーアーティストの鵜飼桃子さんもお友達といっしょに参加していて、クラシック『500』を生花で彩った作品は注目を浴びていました。ほかにもルーフの上でピクニックを表現しているクルマあり、浦和レッズ仕様のクルマあり、人気キャラクターに変身しているクルマあり、と賑やかです。はたして栄冠は誰の手に……?       お昼になると、世界的なバイオリニストであり、フィアットの熱心なファンでもある古澤巌さんの生演奏がはじまりました。芝生エリアには参加者のみなさんがたくさんのテントを張っていたのですが、美しく澄み渡る感動的な音色に、ほとんどの人がテントから出て聴き入っていたほどでした。     ステージの裏でも大盛り上がり!出展ブースもご紹介 総合受付の近くに長い列ができていました。見に行くと、柴野大造さん率いる“MALGA GELATO”のジェラートが、参加者に配られていました。強烈に暑かったこの日、世界が認めた美味なるジェラートは、一服の清涼剤どころか天国に感じられたことでしょう。     ワークショップも人がひっきりなしです。間伐材から抽出した精油でアロマスプレー作りを体験できる『MEGURIWA』。ハーバリウム作りの『KEI FLOWER』、手染めバッグ作りの『山口屋染房』、木製カレンダーやペン立てを作る『ヒゲゴニア』といった、浜名湖ガーデンパークが展開するワークショップを招いたFIAT × HAMANAKOのコーナー。お子様たちが塗り絵を楽しめる『CIAO! BAMBINA ARIA』。体験というのは旅を何倍にも楽しくしてくれるもの。笑顔で手を動かす人たちで常に満員でした。   […]

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「待ってたよ!新型フィアット 500はキュートさ倍増の電気自動車になって新登場!」FIAT 500e発表会&試乗会レポート

4月5日(火)、ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルにて、フィアット『500』の最新モデルとなるEV(電気自動車)『500e(チンクエチェントイー)』の発表会が行われました。今回は発表会、そしてその後行われたメディア試乗会の模様を、自動車雑誌をはじめ、テレビやラジオなど多方面で活躍するモータージャーナリスト・吉田由美さんにレポートしてもらいました。   『フィアット 500(チンクエチェント)』が世界中で愛される理由   キュートなデザインと抜群の存在感で“イタリアの国民車”と呼ばれ、国内外で愛され続けているフィアット『500(チンクエチェント)』。チンクエチェントとは、イタリア語で500の意味で、日本でもチンクエチェントと呼ぶ人は非常に多いです。フィアットのアイコン的存在ともいえる小さなモデル『500』。1957年に誕生した『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』から新型モデルが登場するまで65年という長い歴史を考えると、その中で2回しかモデルチェンジをしていないのは、1つ1つのモデルがいかに長く愛され、いかに大切にされていたかがわかります。   ▲『Nuova 500』   そして今回の新型『500』はフィアット最新の電気自動車(EV)『500e(チンクエチェントイー)』として登場することが2020年、全世界にオンライン上で発表され、私はこのアナログの代表選手のような『500』がキュートなDNAを引き継ぎながら、しかし一気にハイテク化されることに驚きとわくわくが止まらず、その様子を見つめていました。印象深かったのは、その動画に、レオナルド・ディカプリオが出演していたことです。レオ様といえば環境活動家としても知られ、以前、アカデミー賞の授賞式に当時、発売されたばかりのハイブリッドカーを運転して登場し、話題になったことがあります。そう考えると『500e』はレオ様が認めた最新エコカーということなのかもしれません。そして私はというと、このクルマに触れられる日を心待ちにしていました。     そんな『500e』がとうとう日本にやってきました。 2022年4月5日(火)、横浜・みなとみらいにあるヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルの横浜港と横浜ベイブリッジが見渡せる素敵なお部屋でその発表会は行われました。     まずは、Stellantisジャパン株式会社 ポンタス・ヘグストロム社長のご挨拶。そこで2008年2月2日、先代『500』のジャパン・プレミアが行われたときの話がありました。会場は東京・九段にあるイタリア文化会館。こちらは私も足を運びましたが、2月なのに満開の桜(もちろん生花!)の演出が印象的でした。そしてその時、日本で最も有名な『Nuova 500』のオーナーで知られるルパン三世の最新DVDが流れたことも印象深いです。そして同年、東京・青山にオープンした『フィアットカフェ』の話も懐かしい! その『500』は、この15年の間に114もの限定モデルを出したそう。多いとは思っていましたが、まさかここまでの数とは!『Gucci』や『DIESEL』といったファッションブランドや『バービー』などとのコラボモデルから、限定カラーモデルまで。そもそもフォルムとエクステリアデザインがキュートなのに、これだけバリエーションがあると気になる『500』が出てきます。私は『500 Barbie(バービー)』のピンクと『500 MIMOSA(ミモザ)』のイエロー、それとインテリアは『500 by Gucci』にトキメキました。   ▲ポンタス・ヘグストロム社長   発表会の際、車両が展示されていたのはパシフィコ横浜にある円形広場。そこには『Nuova 500』と『500』、そして新型『500e』。『500e』のボディカラーは全5色で、コミュニケーションカラーはセレスティアル ブルーという薄い水色。でもこうやって並べてみると『Nuova 500』は相当コンパクトサイズです。     しかしこの日、私は発表会に参加するだけ。つまり見るだけで、試乗は翌日にお預けです。 次ページ:【念願の!500e試乗会レポート】 […]

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「FIAT 500の家」が歴史的工場にオープン。ヨーロッパ最大の空中庭園も

2021年9月22日、フィアットはイタリアのトリノに新たな施設「カーサ・チンクエチェント(Casa 500)」と「ピスタ・チンクエチェント(La Pista500)」をオープンした。 「カーサ・チンクエチェント」とは、イタリア語で「(FIAT)500の家」という意味。トリノ市街のフィアット旧リンゴット工場再開発ビルにある「ピナコテカ・アニェッリ(アニェッリ絵画館)」の一部にオープンした。     3世代の500を知る   約700平方メートルの「カーサ・チンクエチェント」の展示室の中心には、1956年に製作された開発用の木製モックアップがディスプレイされている。 第二次世界大戦後のモータリゼーションを支えた1957年モデル、21世紀のチンクエチェントとして登場した2007年モデル、そして2020年登場のEV版「500e(500エレットリカ、ヌオーヴァ500)」という3世代のFIAT 500を展開するスペースだ。   ▲カーサ・チンクエチェントの展示室。各時代の500のパーツなどが鎮座している。   内部は8つのテーマで構成されており、例として「ザ・レガシー」では、FIAT 500の産業・文化遺産的価値に焦点を当てている。「メイド・オブ・イタリー」では、オリベッティ製タイプライター、アレッシィのボトルオープナーなど、イタリアのインダストリアルデザインを語るに欠かせないアイテムとともに、FIAT 500が従来の自動車デザインの常識を覆し、人々の認識を変えたことを振り返る。   ▲FIAT 500の産業・文化遺産的価値が実感できるコーナーも設置。   ビデオメッセージのなかで、2007年モデルをデザインしたロベルト・ジョリートは、イタリア家庭なら必ず1つはあるヴィアレッティ社のモカ(家庭用エスプレッソ・コーヒー沸かし)を手にとりながら、それがイタリア人の朝を変えたことを語る。そして同様に、FIAT 500(1957年)もイタリア人の生活に変化をもたらしたことを示唆している。 同時に、2代目・3代目が単なるノスタルジーの産物ではなく「進化」と「より良いライフスタイル」を求めた結果であることを強調している。   ▲展示室内のディスプレイからも、FIAT 500の歴史の深さを感じることができる。   歴史ゾーンでは、インタビュー、歴代の広告、イベント、受賞歴など、 FIAT 500にまつわるさまざまな動画コンテンツを閲覧できる。広告表現において女性が頻繁に登場することは、FIAT 500が女性の社会進出を促したことを暗示している。   ▲カーサ・チンクエチェントのポスター・コレクション。   リンゴット・ビルのアイコン的施設である屋上ヘリポートで行われた開設披露のイベントには、ロックバンド「U2」のボーカリスト、ボノも出席。 企業の販売収益の一部を社会慈善活動に役立てる財団「レッド」の共同設立者でもあるボノは、自身の最初の車が フィアットであったことを振り返るとともに、今回のフィアットの施設を「セクシーかつスマートな計画」と評した。 そうした彼のレッド活動に貢献すべく、フィアットは同日、500eをベースにボディカラーやシート、アクセレレーション・ペダルなどに赤を使用した新仕様「Nuova(500)RED」を世界初公開した。   ▲左からフィアットCEO兼ステランティスCMOのオリヴィエ・フランソワ、アニェッリ絵画館のジネヴラ・エルカン会長、シンガーで(RED)の共同創設者のボノ、(RED)社長兼CEOのジェニファー・ロティート、ステランティスのジョン・エルカン会長、ラポ・エルカン。   もうひとつの施設「ラ・ピスタ・チンクエチェント(500コース)」は、旧リンゴット工場再開発ビルの屋上に残っていた旧テストコースに、トリノ名物のヘーゼルナッツを含む300種・約4万本の植物を植樹。2万7千平方メートル・総延長1キロメートルにおよぶ庭園として開放した。屋上庭園としては欧州最大となる。 カーサ・チンクエチェントが“家”であるのに対して、こちらは“庭”という位置づけだ。   ▲リンゴット・ビルの屋上に登場したラ・ピスタ・チンクエチェント。   計画には、2014 年にミラノのタワーマンション「ボスコ・ヴェルティカーレ(垂直の森)」で世界的話題を呼んだ建築家ステファノ・ボエリが参画した。庭園は、地域の教育活動にも用いられる予定だ。   ▲ラ・ピスタ・チンクエチェントに登場したNuova(500)RED。     ユニークな存在として知られるリンゴット工場   […]

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フィアットピクニックが帰ってきた!電気自動車『500e』の国内初お披露目も。

FIAT 500(フィアット チンクエチェント)の誕生日を祝うFIAT公式バースデーイベント『フィアット・ピクニック』が今年は新潟県・燕市に場所を変え、現オーナーのみを招待したシークレットイベントとして開催!サプライズでフィアット初の電気自動車『500e』も初お披露目され、大盛況に終わったイベントの様子をご紹介します。     今年はリアルイベントとして実現   フィアットオーナーのみなさまが集まり、さまざまなアクティビティを通じて楽しい時間を共有する毎年恒例のイベント「FIAT PICNIC(フィアットピクニック)」が2021年7月4日(日)に開催されました。 ここ数年は山梨県の富士山の麓で行われ、去年はコロナの影響でオンライン開催となりましたが、今年は場所を変えて新潟県・燕市で開催。     感染予防のため参加台数も大幅に絞っての実施となりましたが、会場ではマスクの着用をはじめ対策も十分に行い、リアルイベントとして実現することができました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました! 今回ご参加いただけなかったみなさまも、来年のフィアットピクニックでお待ちしています。   ▲色とりどりのフィアットが続々と到着。(写真提供:FCAジャパン株式会社)     ▲写真提供:FCAジャパン株式会社       モノづくりと農業が盛んな街で再会   初めて新潟・燕市役所内の特設会場を舞台に行われたフィアットピクニック。当日はあいにくの雨模様でしたが、それにもかかわらず、予想を上回る大勢のフィアットオーナーのみなさまに全国から集まっていただき、会場は色とりどりのフィアットで埋め尽くされました。日本最大の米どころである新潟だけあり、燕市役所も目前に広大な田園が広がる自然に囲まれたエリア。のどかで広々としたその場所で、参加者のみなさまはプレゼントとして配布されたフィアット オリジナルタープを愛車に設置し、ソーシャルディスタンスを保ったうえでピクニック気分を味わいました。     ▲左:参加者にプレゼントとして配布されたフィアットグッズ/右:フィアット オリジナルタープ。   ▲ソーシャルディスタンスを保ち、配布されたフィアット オリジナルタープを設置。     お昼から始まった開会式で、FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセは、「みなさま、ようこそ、グラッツェ。去年はオンライン開催だったので、今年はみなさまにリアルで会いたかったです。今回は(人数を絞った)小さなグループでの開催ですけど、サスティナビリティをテーマに、燕市を舞台に開催することになりました」とごあいさつ。   ▲FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセ   続いて燕市の鈴木力市長がお祝いのメッセージをくださいました。 「燕市は金属製品の日本有数の産地です。代表的な例では、ノーベル賞の晩餐会で使われる金属洋食器はここ燕市で作っているもので、伝統的にモノづくりが盛んな街です。さらに農業も盛んで、田んぼの面積あたりの米の収穫量は新潟県1位。キュウリやトマトも県内で2番目の生産量です。農業、モノづくり、金属製品の生産といったことを自然豊かな中で、持続可能な社会を作っていることから、燕市を選んでいただきました」とコメント。   ▲新潟県燕市の鈴木力市長   これを受けて、アランプレセは燕市を「産業と農業、そして人々の生活のバランスがとれている街だと思います。サスティナブルな取り組みはとても大事で、燕市のようにバランスをとっていくことが重要だと思います」と述べ、フィアットが取り組んでいる「FIAT Agri Art Project(フィアット アグリ アート プロジェクト)」について紹介しました。   ▲特定非営利活動法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト副理事 […]

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毎年恒例Pandaの祭典「パンダリーノ2020+1」開催!

PandaファンによるPandaファンのためのイベント「パンダリーノ2020+1」が、5月23日(日)に静岡県の浜名湖 渚園にて開催。全国から150台ものPandaとその仲間たちが大集合!晴天の中開催されたイベントの様子をご紹介します。     Panda誕生40周年+1年の記念イベント   初夏にもかかわらず強い日差しの中、毎年恒例のパンダリーノが5月23日(日)に開催。新型コロナウイルスの影響で、残念ながら昨年中止となった同イベントですが、今年は徹底した感染対策の中で行われました。当日は、受付時間の前から、数多くの『Panda(パンダ)』たちが集まり、オーナー同士での談笑がスタート。例年であれば、300台以上のPandaとPandaファンが集まるパンダリーノですが、今回はコロナ禍のため、参加台数を150台ほどに絞り、人もクルマ同士もソーシャルディスタンスを取りつつ、Pandaならではの、のんびりと楽しむイベントとなりました。         パンダリーノといえば、毎年Pandaオーナーが思いのままに過ごすのが恒例のスタイル。リアゲートを開けてタープを設置したり、テントを広げたり。オーナーそれぞれが、心地良い“居場所”を作り上げるのです。手慣れたものだと思ってクルマのウインドウなどを見ると、これまでのパンダリーノのステッカーが貼られているクルマが何台も。このように常連の参加者が多いことからも、パンダリーノの楽しさが伺えます。         今回のタイトルは「パンダリーノ2020+1」。昨年、Panda生誕40周年をお祝いして盛大に開催する予定でしたが、残念ながら中止。そこで今年改めて40周年をお祝いするために「2020+1」として行われたのです! 1980年にデビューした初代Pandaは、世界的なプロダクトデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザイン。シンプルながらも様々なアイデアと使い勝手に優れたベーシックカーの基本となったモデル。取り外すことも可能なハンモックシートや、インストルメントパネルに取り付けられたスライドできる灰皿など、インテリアも独創的でした。   ▲会場では初代Pandaと写るジョルジェット・ジウジアーロ氏とサインも展示。       ゆるさが魅力のPandaとパンダリーノ   全国からたくさんのPandaオーナーが集まるパンダリーノの魅力について、主催者であるパンダリーノ実行委員会のYUKIさんにお話を伺いました。 「もともと個人のウェブサイトで“パンダをめぐる冒険”というものをやっていたんです。そこに、パンダオーナーの登録コーナーがあって、そういった人たちと関西でたまにオフ会レベルで集まっていたんです。関西以外の人たちとは、フィアット関係のイベントなどで“初めまして”みたいな感じでファンのコミュニティーを続けていたのですが、ちょうど東京と大阪の中間くらいの場所で年1回開催されていたイベントがなくなってしまって。そこで、自分たちでイベントを開催しようということになり、気がつけば今回13回目になりました」   ▲パンダリーノ実行委員会のYUKIさん。   「参加者は、年々増えています。どうしても初代Pandaが多くなりますが、2代目、3代目もまんべんなく参加していただいています。みなさんが“来年もお願いします”とか、年に1回、ここで挨拶してみんなで盛り上がって喋るのが楽しみ”という声を聞くと、止められないというのが正直なところですね(笑)」とのこと。しかし、そんなYUKIさんも会場を回りながら、いろいろな人とおしゃべりをして楽しんでいる様子がとても微笑ましく映ります。そんな雰囲気からも、PandaとPandaオーナーの人となりが窺える気がしました。     ▲YUKIさんの愛車であるパンダ・バン。   そこでYUKIさんにPandaの魅力について聞いてみると、「まず一番はクルマのゆるさがあります。パンダリーノの雰囲気もまさにそうで、速さを競うわけでもなく、改造自慢があるわけでもありません。クルマの優劣がないのです。みんなここに集まって、“良いPandaですね”、“色を変えたんですか”とか、この間は“ここが壊れたのでこうやって直しました”とか。それでも皆さんこだわりがありますので、そこをわかり合いながらコミュニケーションを取っているのです。そういったゆるさがPandaとPandaオーナーの良いところですし、この雰囲気を感じたのでイベントを続けています」とほのぼのとした口調で話すYUKIさん。     実は、イベントを開催するには大事な目的があるとのこと。それは、「Pandaを降りないためのモチベーションの維持です。僕自身もそうですし、このイベントがなかったら降りている人は多いと思います。単純にPandaが調子を崩した時には、やっぱり心が折れますよね。“あぁ、壊れた”と思うこととか、奥さんに“そろそろクルマを乗り換えたら”とか言われることもあるでしょう。でも、1年に1回強烈に楽しいことがあると“もう1回パンダリーノに行くまで乗り続けよう”と思うことができるのです。パンダリーノは、そういうきっかけになっていると思うし、そういうきっかけにしていこうと思っているのです。モノより思い出ではないですが、パンダリーノは、楽しい思い出を作って1年頑張ってもらうためのイベントなんです」と、目を細めながらYUKIさんは話してくれました。       ヒエラルキーなく、みんながそれぞれゆるく楽しんで   それぞれのスタイルでパンダリーノを楽しんでいるPandaオーナーのみなさん。今回参加していた3組のオーナーさんに、Pandaやパンダリーノの魅力についてお話を伺いました。 まず1組目は『Panda Cross 4×4(パンダ クロス フォーバイフォー)』で、奥様と参加されていたNuova500さん。愛車の隣りでフレンチトーストを作っているところにお邪魔しました。   ▲Nuova500さんと奥様   「今回4回目の参加ですが、2代目『Panda(パンダ)』『500X(チンクエチェントエックス)』『595 Competizione(595コンペティツィオーネ)』、そして『Panda […]

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ASHOKA JAPAN 社会問題に取り組む若きチェンジメーカーをサポート

行動力と、失敗しても立ち上がる忍耐力 1980年に歴史家・法律家であるビル・ドレイトン氏により創設された世界最大の社会起業家ネットワーク、アショカ。社会起業家とは、アショカの言葉を借りると様々な社会問題の抜本的な改善を図り、根深いグローバルな課題を生み出している仕組みそのものを変革する人のこと。アショカはこれまでに数多くの社会起業家を輩出していますが、世界中で次々に起こる社会問題に対し、その改善に取り組む人、チェンジメーカーの数は圧倒的に不足しているといいます。そこでアショカでは、12歳から20歳までのチェンジメーカーの素質がある若者を見つけ、支援する“アショカ・ユースベンチャー”の取り組みを展開しています。 アショカ・ユースベンチャーでは、1年間の実験環境を通じて、彼・彼女らが向き合う社会の問題に、自らで解決策を見つけてアプローチしていく機会を提供しています。そのユースベンチャーを認定するために3月6日(土)に開催された、第43回パネル審査会の模様をリポートします。はたして、若きチェンジメーカーは社会問題にどう向き合い、どのようなアプローチで問題の解決を図るのでしょうか? 今回のパネル審査会では、18才と19才の計3名がプレゼンテーションを行いました。今回はそのうち、山内ゆなさんのプレゼンにフォーカスしてお伝えします。彼女は、児童養護施設のことを多くの人に知ってもらい、情報が限られている施設に住む子どもたちに本を届ける活動を行っています。その活動をさらに発展させるべくアショカ・ユースベンチャーを目指します。   パネル審査会では、ユースベンチャー候補者の認定を判断するパネリストとして、3名の有識者が就きます。今回は豪資源大手BHPの日本法人の代表を務められているガントス有希(ゆき)氏、京都大学大学院教授の寶馨(たから かおる)教授、シンガポールに本拠地を置くベンチャーキャピタル、リープラベンチャーズの佐藤克唯毅(さとう かつゆき)氏の3名が務めました。 アショカがユースベンチャー審査において重点を置いているのは、「内発的動機」、および「行動力とレジリエンス」です。内発的動機とは、心の内側から来る動機のこと。つまり周りに認められたいからやるというのではなく、自分が本当にやりたいと思っている活動であるかという点です。一方、「行動力とレジリエンス」は、失敗したときに他の方法で試したり、もういちど試してみたりする根気、忍耐力です。問題解決に本気で取り組み、行動に移す力があるか、そして失敗しても立ち上がることができるか。これらは審査の基準となると同時に、ユースベンチャーになってからも大切にしている点だといいます。   人生最高の一冊を児童養護施設へ ユースベンチャー候補者のひとり、山内ゆなさんは、多くの人に児童養護施設について知ってもらい、そのうえで“人生で出会った最高の一冊”を児童養護施設に送る「JETBOOK作戦」を展開しています。児童養護施設とは、親がいない子どもや親から虐待を受けている子ども、あるいは経済的な理由で子どもを育てることができない家庭の子どもなど、2歳から18歳までの子どもが過ごす施設です。山内さんは2歳のときに入所し、18歳の現在も児童養護施設で生活されていて、そこで違和感を感じたことや行動したいと思ったことを、ユースベンチャラーとなって実現しようとしています。 15分のプレゼンテーションでは、山内さんはJETBOOK作戦の概要やそれを実施するに至った経緯について発表しました。彼女は、施設のことをたくさんの人に知ってもらうと同時に、施設の子どもたちに情報を得られる機会を届け、さらに施設の外にも頼れる大人がたくさんいることを伝えたいと話します。山内さんによると、児童養護施設のことを知らない人は多く、少年院と同種のものだと勘違いされることもあるそうです。また、そこに住んでいることで、友人から「親がいないのに聞いてごめんね」と言われたり、住んでいる子どもたちにとっては当たり前の生活が、外からは重たいものに感じられたりすることに違和感を感じているといいます。 「小中学校のときは地域の学校に通っていたので、近くに施設の子がいるのが当たり前だと思い、周囲の反応も気になりませんでした。しかし自転車で少し距離が離れた高校に通うようになり、友達に児童養護施設に住んでいると言った時に、“親いないの?大変だね、頑張ってね”などと言われ、空気が重くなり、施設に住んでいることを言ってはいけないのかなという気持ちになりました。それを施設内で話すと、周りの子たちも同じように感じていて、施設の中外で大きなギャップがあると感じました」と話す山内さん。 そこで山内さんは、施設の中外の意識のギャップを埋めたいと考えるようになりました。 また、児童養護施設ではネット環境が整っていないところが多く、情報を得る機会が限られることから、山内さんは施設の子どもたちが情報を得られる機会を増やしたいと考えています。施設にネット環境が整わないひとつの理由は、子どもたちの個人情報を守るため。子どもたちが施設に入る理由の6-7割は親からの虐待で、親から身を隠さないといけない子どもたちが多くいます。そうした背景から個人情報や安全を確保する必要があり、それがネット環境の整備の足かせになっているようです。 「私自身、高校でバイトをしてケータイを買うまで、ネットに触れる機会はありませんでした。学校では、知っている情報量の違いから友人の話についていけないことが多かったです。それをどうにかしたくて、施設の子どもたちに情報を届けることができないかなと考えるようになりました。そんな折、年下の子から本を読みたいから教科書を貸してほしいと頼まれたのです。それが衝撃で、施設に本を増やしたいと思うようになりました。そこでツイッターで呟いたところ、20人くらいから本ならあげるよと言われ、自分でも調べてみると図書館では定期的に本を廃棄していることがわかり、それを寄付としていただくなど、私にも本を集めることはできるのではないかと考えるようになったのです」 またスマホでSNSを通じて施設外の人たちと交流するようになり、外部にも頼れる大人がいることを施設の子どもたちに伝えたい気持ちが芽生えたそうです。 「自分自身、ツイッターを通じてたくさんの大人と関わり、しかも継続的に関わってくれる人がたくさんいることに気づきました。児童養護施設では職員の方の離職率が高かったり、施設間の異動が定期的に行われたりと入れ替えが多いこともあり、大人を信じることが難しく、そもそも人に頼ろうとしない子どもたちもたくさんいると感じています。そこでJETBOOK作戦で、一人に一冊献本してもらい、その結果、施設の本棚に100冊の本が並ぶことになれば、子どもたちは100人の方が児童養護施設のことを知ってくれ、応援してくれていることがわかり、温かいメッセージになるのではないかと考えました」 山内さんは、JETBOOK作戦の第一弾を2020年12月から1月に展開。約320人に協力してもらい、320人の“人生に最高の一冊”を、2つの施設に送りました。さらに2021年5月には、100の施設に100冊を送る、1万冊規模のプロジェクトを計画しているそうです。 また、児童養護施設では新しいことを体験する機会が少ないため、協力者や企業に協力してもらい、ワークショップのような様々な体験ができる機会を作りたいと言います。そうした体験の場を通じて、施設の子どもが100冊の本から選んだ自分の好きな一冊を、他の施設の子と交換して施設間で本を循環させたり、子どもたちが施設外の大人と関われたりする機会を作りたいといいます。さらに子どもたちが18歳になり施設を出た後のケアについても改善の余地を感じていて、ボランティア団体がたくさんあるにもかかわらず、施設の子どもたちにケアが届いていない現状を、JETBOOK作戦や体験の機会を通じて改善することに意欲を燃やします。 山内さんは、次のように話し、プレゼンテーションを締めくくりました。 「児童養護施設のことを多くの方に知ってもらい、子どもたちが抵抗なく施設に住んでいることを言えるような社会や、社会的養護下にいる子どもたちを社会全体で育てていけるような仕組みづくりができたらいいなと思っています」 プレゼンテーションが終わると、質疑応答が行われました。 ガントス氏 アフターケアをする団体がたくさんあるにもかかわらず、ケアが子供に届いていないとおっしゃっていましたが、なぜたくさんあるのに子どもにケアが届いていないのか教えていただけますか? 「児童養護施設は閉鎖的なところが多いため、外部のボランティアを受けいれていないことがあります。子どもたちは18歳で施設を出ることになりますが、支援してくれる団体があっても、出所してすぐに彼らに頼れるかというとそうではないと思うのです。人間関係を構築するには、施設にいるうちから面識があり、近い関係になっていないと難しいと思います。私も18歳なのでもうすぐ施設を出ることになりますが、施設の児童としてボランティア団体の方と話をしたことはありませんでした。そこでワークショップなどでアフターケア団体にも協力してもらい、イベントなどを通じて顔見知りになれたらいいなと思っています」 佐藤氏 JETBOOK作戦で次に1万冊のチャレンジをされるとのことですが、その先に描かれている目標があれば教えてください。 「児童養護施設は全国に約600箇所あり、約27,000人の子どもたちが暮らしています。その全部の施設や、そのほかにも本を必要としている施設に本を届けたいと思っています。また施設間で本を循環させ、施設間の子どものつながりが増えるといいなと思っています」 佐藤氏 施設間のつながりを増やすために、ハードルになりそうなものはなんですか? またそのハードルに対してどのようにチャレンジしていくつもりですか? 「閉鎖的な施設が多いなかで、他の施設と一緒にイベントに出るとなると承諾を得るのが難しいと思っています。JETBOOK作戦の第一弾をやった時も、現場の職員の方には反対されました。そこで施設長に2週間にわたり毎日JETBOOK作戦の話をし、ようやく許可をもらえました。ひとつの方法がダメでも他に道があると思いますので、アプローチ方法を変えることで子どもたちがワクワクできるような体験を届けられたらいいなと思っています」   寶教授 第一弾をやった時の反響はどうでしたか? 「子どもたちの反響としては、本を通じて会話が増えたと思っています。一緒に読んだり、感想を伝えあう姿、『ミッケ!』や『ウォーリーを探せ』などの本を小学生同士が一緒に楽しむなど、子どもたち同士や職員との会話が増えたので、そういうことも外に発信していけたらと思っています」 このように質疑応答が繰り広げられ、いよいよ結果発表へ。パネリストによる協議の結果、山内さんは見事アショカ・ユースベンチャラーとして認定されました。認定されると活動のための支援が受けられ、またユースベンチャー同士で情報交換する機会が得られます。 最後に、結果発表を行った佐藤氏から山内さんに激励の言葉が贈られました。 「個人的な意見ですが、社会に対して自分の意見をぶつけようとすると、話されていたように前例がないとか、相手なりの良かれと思った正義によって阻まれてしまうことが多々あると思います。それに対しご自身で試行錯誤しながら、違うアクションでアプローチするような場面は、これからもたくさん出てくると思います。でも山内さんならその壁のひとつひとつを、熱い思いで乗り越えられるのではないかと思いました。引き続き、頑張ってください」 また寶教授からは次の言葉が贈られました。 「2歳の時から育った環境のなかで、こういうことをやりたいという、まさに内発的な動機をお持ちであることと、反対があっても挫けない行動力があり、発想も豊かだと思います。活動により施設内でのコミュニケーションだけでなく、施設間の交流を推進させ、地域に貢献することも考えている。住んでいる地域だけではなく、活動の幅がさらに広がる可能性を感じました」 ガントス氏は次のようにコメントしました。 「施設で普通に育って卒業する。何もしないでその過程を辿っていくことも当たり前にあると思います。しかしそこで問題を提起して、反対されてもなんとかして解決していく。そのパワフルな想いは貴重なものだと思います。頑張ってください」 パネリストの方々から高い評価を得た山内さん。彼女の活動内容やプレゼンテーションは、多くの方々の心を動かしたようです。審議会をパスすることは彼女とってゴールではなく、ひとつの通過点に過ぎないと思います。山内さんの、これからの活躍に期待しています。 アショカジャパンでは、2012年に第1回目のパネル審査会の実施以降、これまで43回の審査をパスした若者は110チーム以上。これからも頻繁にパネル審査会を実施し、人材の育成に力を注いでいくとのことです。次はどのようなユースベンチャラーが誕生し、社会に影響を与えていくのか。アショカジャパンの取り組みとユースベンチャラーの活躍に期待したいと思います。 Ashoka Japanのオフィシャルwebサイト https://www.ashoka.org/ja-jp/country/japan フィアットが大切にしているシェアの気持ち「Share with FIAT」 Text/ Takeo Somiya(Fresno Co., Ltd.) 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「WOMEN for TOHOKU by FIAT」開催。あなたもフィアットと一緒に明日のスマイルを!

東日本大震災の復興、ジェンダー平等、動物福祉、伝統工芸の再興などフィアットはこの10年間、様々な社会の課題に向き合ってきました。その原動力は、スマイルを広めたいという気持ち。明るい明日を願う人の輪が広まり、みんなで元気になれることを願っています。「WOMEN for TOHOKU by FIAT」は、国際女性デーを機に、震災の復興に尽力してきた女性や、東北のためにがんばる女性、また彼女たちのエネルギーにフォーカスすることで、女性の元気の輪をつなぎ、明るい未来をつくる力にしたい。そんな想いを込めて開催されたイベントです。あなたもフィアットと一緒に、明日のスマイルを手にしませんか。さっそくイベントの内容をご紹介しましょう。     3月8日は国際女性デー。女性の社会での活躍や権利の獲得を祝うこの日、イタリアでは「ミモザの日」とされ、女性に感謝を込めて、愛の象徴であるミモザの花を贈る習慣があります。感謝を伝える気持ち、ステキですね。こうした大切なことを楽しんでやるのがイタリア流。「WOMEN for TOHOKU by FIAT」はオンラインでのライブ開催となりましたが、関東と東北を中継でつなぎ、ミモザの日にちなみ、参加者はドレスコードに黄色を取り入れるという、ちょっとした遊び心を盛り込んで開催されました。司会を務めたのは、FCAジャパン株式会社マーケティング本部長 ティツィアナ・アランプレセとMCのnicoさん。オープニングでティツィアナは、「女性のエンパワーメントは男性のエンパワーメントにもなり、社会全体のエンパワーメントにつながります」と述べ、その想いをごあいさつの言葉に込めました。     女性が活躍しやすい社会の実現のために スペシャル対談では、文部科学副大臣の高橋ひなこさんをゲストにお招きし、アジア女子大学支援基金団体 理事会メンバーのキャシー松井さん、ティツィアナの三者で、政治や社会への女性参画の課題について意見を交換し合いました。     アナウンサーから政界入りするというキャリアをお持ちの高橋さんは、岩手県盛岡市のご出身。政界では「地方の未来」「東北復興」「子どもたちの未来」を軸に活動されています。松井さんが「日本で様々な分野で活躍する女性が増えてきましたが、このような流れについてどのように思いますか?」と意見を求めると、次のように述べました。 「女性の政治家を増やすためには、周りの方々の応援の仕方も変えた方がいいと思います」と提言。子育てしている女性が政治に参画しようとした時、街頭演説に時間を作ることができず、無理してやろうとすると、子どもの面倒が見られず、健康を損ねたり、家庭が崩壊したりという問題につながりかねないことを指摘されました。高橋さんは、“男性が毎日街頭で手を振って活動するのは立派”と認めつつ、それを行えない女性立候補者に対しては、別の視点で報道してほしいとマスコミに訴え続けているそうです。「この点がしっかりしなければ女性の政治参画はないと思います」と現在の選挙活動の抱える問題とその報道の仕方に警鐘を鳴らしました。     これを受けて、キャシー松井氏は「それは政治の話だけの話ではないですね」と指摘。松井さんが身を置いていらっしゃる金融業界も男性主体の働き方のスタイルが定着しているようです。 「朝から晩まで会社にいて、上司が帰らなければ自分も帰れない、時間の量で評価される。その軸を破れないと働くお母さんや、責任ある人たちはその慣習に当てはまらず、(能力があっても)評価されにくい状況です」と意見を述べました。     一方、ティツィアナは、「自動車業界も男性が支配的な世界です」と述べたうえで、「でもデジタル化により働く環境が変化し、在宅勤務など女性にとって活躍しやすくなるというポジティブな面が出てきていると思います」と述べ、女性が活躍しやすい環境が整っていくことへの期待を表しました。     異なる業界で働いている3名ですが、それぞれ思うところはある模様。社会を変えたいという強い気持ちを胸に抱きながらも、男性主体の現場で活躍している姿はステキですね。   震災後、その時々で必要な支援を提供し続ける女性たち 続いては、宮城県南三陸町「晴谷驛(ハレバレー)」からの中継で、フィアットが東日本大震災からサポートしてきたNPO法人ピースウィンズ・ジャパンの活動についてご報告。南三陸町のご出身で震災後の2011年5月から約10年にわたり東北事業責任者として復興に携わってこられた西城幸江さん、国内事業部次長として主に災害支援の総括している橋本笙子さん、広報の新井杏子さんの3名がピースウィンズ・ジャパンの東北支援の10年 の取り組みについて振り返ってくれました。     「ハレバレー」というのは、震災後に南三陸町に地域の方々が交流できるコミュニティスペースとして設置された空間のこと。震災で失われた大切なもののひとつが、人が集まる場所。心に大きな負担が掛かった人たちが気持ちを通わせ、交流を通じて立ち直る力を強めてもらいたい。そんな想いからハレバレーは開設されました。 橋本さんと新井さんの説明によると、この10年間、ピースウィンズ・ジャパンは、それぞれの時期にあわせた支援を行ってきました。震災翌日の3月12日にはヘリコプターで上空から視察を行い、道路状況から支援が届きにくいと思われる三陸沿岸の支援を決定。160トンにもおよぶ食料、医療、布団、衛生用品などを約2万人の人に届けました。また、衛生電話を使っての安否確認や、携帯電話の充電、子供たちへのおもちゃ箱の配布なども並行して展開。仮設住宅への入居が始まった4月からは、そこで新しい生活が始められるように台所用品や布団など8500世帯に支援。その後、少しずつ生活が落ち着いてくると、次に産業の復興のため、漁業の再建に必要な道具の支援を行ってきました。そして、その次なるフェーズに着手したのがコミュニティの再建でした。     現地で10年にわたり、支援・復興活動を行ってきた西城さんは次のように話してくれました。 「2013年からは高齢者の繋がりをもう一度戻していきましょうということで、このハレバレ―の建設計画と、建物を運営するNPO法人の設立に動いてきました。震災から復旧して家が建っても、個々がバラバラではその先の行動になかなか繋がっていきません。そこでNPO法人をつくって人を繋ぐ建物の運営と、運営のサポートを続けました。ハレバレーではフィアットのサポートにより、かご作りなども行い、地域の女性の交流の場として利用いただいていました。そしてこの10年間のハレバレ―の活動拠点が、4月にシルバー人材センターとして生まれ変わることになり、私たちの東日本大震災の復興活動もこれで一区切りとさせて頂くことになりました。この場をお借りして、ご支援いただいた皆さまにお礼を申し上げます」     10年にわたり被災地が必要とする支援を続けてきたピースウィンズ・ジャパン。この3月で活動は節目を迎えるようですが、今後は東北支援で培った経験やノウハウを、その他の災害支援に活用していきたいと話してくれました。本当に頼もしい限りです。   東北6県で作られた6種類のミモザこけしを披露 続いては、フィアットが2014年から取り組んでいるフィアット×メイド・イン・ジャパン・プロジェクトによるコラボレーションが生んだ、新たな作品の発表です。フィアットでは日本の伝統産業に光を当て、工芸品の魅力を改めて見直し、その土地の職人さんや工房と一緒に、その産地の工芸品を題材としたオリジナル作品を制作する取り組みを7年にわたり行っています。これまでに手掛けた作品は21作品におよび、そこには東北の伝統工芸が4作品含まれます。今回は新たなコラボレーションとして、東北6県にそれぞれ伝わるこけしを継承されている工人さんに、ミモザをテーマにしたフィアット オリジナルこけしを作ってもらいました。     東北6県のフィアットこけしプロジェクトのディレクションを務めてくださったのは、伝統工芸のブランディングや日本の工芸品を海外に広める活動をされている株式会社WAPORTERの飯村祐子さん。飯村さんによれば、こけしは江戸時代の中期以降にはすでに作られていたそうです。こけしはもともと、山で活動する木地職人が湯治で訪れた温泉客向けに、子どものお土産物として作り始めたのが発端なのだとか。東北には11系統の伝統こけしがあるうち、今回はそれを継承されている6系統の工人さんに、それぞれの地域の特徴を生かした作品を作っていただきました。さっそく順に見ていきましょう。     […]

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WOMEN for TOHOKU by FIAT 特別対談 「動物にも明日のスマイルを!」

2011年から「Share with FIAT」を合言葉に動物愛護や災害復興支援など、様々な社会貢献活動をサポートし続けているFIAT。今回は、同じ年に日本初の動物のための寄附サイト「アニドネ」を立ち上げた西平衣里さんにFCAジャパン マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセさんがインタビューしました。   東日本大震災から10年を迎えた東北地方のご紹介、3月8日の国際女性デー、そして「Share with FIAT」を合言葉にFIATが2011年から取り組んでいる動物愛護、災害復興支援などの社会貢献活動について、様々なコンテンツでお届けするオンラインイベント「WOMEN for TOHOKU by FIAT」が、2021年3月13日に開催。 同イベントの中で「動物にも明日のスマイルを!」というテーマのもと、「アニドネ」を立ち上げた公益社団法人「アニマル・ドネーション」代表理事の西平衣里さんに、動物愛護や取り巻く環境、そして活動への想いや今後の展望についてお話を伺いました。   10年間で約1億8千万円の寄附を動物関連団体へ     ティツィアナ:西平さん、こんにちは。私たちが展開しているCSV活動「Share with FIAT」と同じく、アニマル・ドネーションの活動も今年で10周年ですね。改めて、どのような活動に取り組んでいるのか教えてください。 西平:私たちアニマル・ドネーションは、「日本の動物福祉を世界トップレベルにする」をミッションに、動物のための寄附サイト「アニドネ(https://www.animaldonation.org/)」を運営しています。アニドネの役割は、動物のために寄附をしたい個人や企業と、動物のために頑張る関連団体とを繋ぐこと。個人や企業の皆さんにオンラインで寄附をしていただき、その寄附をアニドネが選んだ関連団体にお届けする形で活動を続け、この10年間で計約1億8千万円を24の団体にお届けすることができました。     ティツィアナ:すばらしいですね。「動物のために寄附をしたいけれど、どこに寄附すればよいかわからない」という人たちには、とても便利な仕組みだと思います。オンラインで思い立ったらすぐに寄附できるというのも、今の時代に合っていますよね。私たちが「Share with FIAT」でサポートしている動物保護団体ARK(アニマルレフュージ関西)も、アニドネの寄附先の1つですが、寄附先の団体はどのような基準で選んでいるのですか? 西平:選定にあたって、私たちが注目するのは主に次の5つの観点です。 ・「信頼性」(広く支持されていること、業界内での評判、情報公開や情報発信に積極的であることなど) ・「持続性」(組織が不安定でないこと、組織運営、事業実施におけるリスクに関する心構え、準備があることなど) ・「成長性」(ビジョン・計画・行動力があること、課題認識力、柔軟性、前向きさをもっていることなど) ・「先駆性」(常に新しい試みにチャレンジしていること。社会課題に先駆的に取り組んでいることなど) ・「動物福祉面」(飼育環境の快適さ、医療面でのサポートの充実、頭数に対する適切な人員配置など) これらをしっかり見極めるために、事前に何度もお会いしてヒアリングを重ね、審査をクリアした団体のみを認定させていただいています。       新型コロナによる変化を、動物福祉向上のチャンスに! ティツィアナ:これまでの活動を通じて、日本の動物を取り巻く状況についてどう感じていますか?特に昨年以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅時間が増えたこともあり、ペットを飼い始める人が増えていると聞いていますが…。 西平:ペットを飼う人が増えていること自体は、とても喜ばしいことだと思います。特に今のような閉塞的な生活の中では、ペットの存在は大きな癒しになりますから、「飼いたい」と思う気持ちも良く理解できます。ただ、その一方で、ペットに関する知識や「一生飼い続ける」という覚悟がないままに衝動的に飼い始めてしまい、「思った以上に大変だった」と言って簡単に手放してしまう人がいることを強く懸念しています。当たり前のことですが、ペットには命があります。その命を一生守る覚悟があるかどうか、しっかり考えてから飼い始めてほしいですね。 こういったペットを取り巻く環境を総合的に考えると、残念ながら日本ではまだペットが「社会の一員」として認められていないのではないかと思っています。     ティツィアナ:たしかに、東日本大震災の際にもペットの同行避難が難しいケースがあったと聞きました。 西平:そうですね。避難するときにペットを一緒に連れていけない、置き去りにしてしまうというケースが相次ぎました。アニドネでは、そういった理由で飼い主と離れてしまったペットをレスキューする活動を行う団体を支援し、飼い主のもとに愛犬が戻れるまでの間の費用や医療費に充ててもらうよう、寄附をお届けしました。 ティツィアナ:そうだったのですね。ありがとうございます。まだ日本の動物福祉にはさまざまな問題がありますが、今後については、どんな展望をもっていらっしゃいますか? 西平:この1年、新型コロナウイルスの影響で私たちの生活にはとても大きな変化がありましたが、これは大きなチャンスでもあると思っています。というのも、コロナによって、これまで隠れていた様々な問題が浮き彫りになったからです。例えば、衝動的にペットを飼う人が増えたことで、ペットに関する正しい知識や情報を周知する必要性がますます強く問われるようになりましたし、コロナによる収入減で多頭飼育が崩壊した結果、不適切な環境で飼育されている動物がまだまだ多く存在していることが改めて明らかになりました。多くの人がペットの存在の大切さを実感している今こそ、ペット業界も飼い主も何らかのアクションを起こして、状況を変えていくべき時なのではないでしょうか。     ティツィアナ:これまでの活動の中で、忘れられないエピソードがあれば教えてください。 西平:近年日本では多頭飼育の崩壊が相次いでいて、2018年現在、多頭飼育による苦情が2,000件以上も寄せられています。アニドネでは崩壊の現場から1頭でも多くの犬や猫を救うため、10頭以上の多頭レスキュー専用の「アニドネ緊急支援基金」を設立し、崩壊現場でレスキューにあたる団体へ迅速に寄附を届けられる仕組みを整えました。これまでに、基金から約214万円の寄附を団体にお届けすることができたのですが、支援先団体の方とコミュニケーションした時に「以前は崩壊現場にレスキューにいくと、頭数がすごく多かったり、病気の動物がたくさんいたりして心が折れてしまいそうになることがありました。でも、今はアニドネの支援があるので自信をもってレスキューしてあげることができる。1頭でも多くの犬や猫を助けてあげられるよう頑張ろうって気持ちになれます」と言ってくださったんです。私たちは寄附したい人と団体とをつなぐ中間支援組織なので直接レスキューには行けませんが、支援の現場にいる方の力になれていることが実感できて、とても嬉しかったです。       SNSへの投稿が寄附になる!FIAT×アニドネのフォトコンテスト開催中 ティツィアナ:とても嬉しい言葉ですね!すばらしいです。今回のインタビューを読んで、きっと多くの方がアニドネに興味を持つと思うのですが、具体的にはどんな形でアニドネに寄附を寄せることができるのでしょうか? […]

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3月8日は国際女性デー。イタリアではミモザの花を贈り合う「ミモザの日」

イタリアは今年、2月中旬からミモザの花が満開となり、あちこちで鮮やかな黄色いミモザの花が咲き誇っています。ミモザの開花には春の訪れを感じるとともに、イタリアでは今年も「ミモザの日」の季節がやってきたという気分になります。さて、そんなイタリアの「ミモザの日」とはどんな日なのかご存知でしょうか。イタリア在住9年、フィレンツェのFMラジオ局にパーソナリティーとして出演中の小林真子が、イタリアの「ミモザの日」やミモザの日のイタリア人たちの過ごし方についてお伝えします。       3月8日の国際女性デーと深い関わりのあるイタリアの「ミモザの日」 3月8日は日本でも浸透してきた国際女性デーです。イタリアの「ミモザの日」はこの国際女性デーと深い関わりがあります。 国際女性デーとは世界中の女性の権利を守り、女性の活躍を支援するために世界中で祝われている記念日です。国連が1975年から世界に対して女性の権利に対する呼びかけを始め、1977年に国連は毎年3月8日を公式に国際女性デーと制定しました。 3月8日となった理由は、1917年ロシアの二月革命で女性が選挙権を得たという出来事に由来しています。1917年2月23日(ユリウス暦)、ロシアでは女性労働者を中心としたデモ活動が行われ、このデモ活動が女性参政権の制定につながりました。ユリウス暦の2月23日は、今日世界で一般的に使用されているグレゴリオ暦では3月8日。そのため3月8日が国際女性デーとなりました。 国際女性デーでは毎年、こうした過去の女性たちの平等権の獲得への運動を称えるとともに、女性に対する差別の撤廃を目的とした支援や、女性が平等な社会でグローバルに活躍できるような呼びかけが行われます。世界中の女性の社会貢献や多岐にわたった分野における優れた功績を祝福し、女性たちが一致団結して男女共同参画を推進することを目指して様々なイベントも開かれます。       こうした世界の動きに連動してイタリアで国際女性デーが初めて祝われたのは1922年で、1944年にはイタリア女性組合(Unione Donne in Italia)がローマで発足しました。そして、同時期の2〜3月に開花するミモザがイタリアの国際女性デーのシンボルとなりました。そのため、イタリアでは3月8日の国際女性デーはミモザの日と呼ばれています。日本では母の日にカーネーションを贈るように、イタリアでは国際女性デーにミモザを贈る、というのが習慣となっています。         イタリアでのミモザの日の習慣とは? イタリアでは3月8日が近づくと、街中のショップやバールのショーウィンドーなどがミモザの花で飾り付けられるようになり、花屋の店頭にはミモザの花が並び、ケーキ屋やスーパーではミモザケーキや黄色い包装紙に包まれたお菓子などが販売されるように。この時期は街中がミモザ色で溢れかえり、明るい雰囲気に包まれます。       3月8日の当日には男性が、奥さんや恋人だけでなく家族や友人、同僚や常連客など身近な女性たちに感謝の気持を込めて「Auguri!(アウグーリ)=おめでとう!」と挨拶しながらミモザの花をプレゼントします。私もイタリアでは行きつけのバールからミモザの花をプレゼントされたり、SNS上でミモザの写真のついたメッセージをもらったりしますが、イタリアに来た当初はミモザの日のことを知らなかったので驚いたものです。     イタリアの「女性の日」にはどんなことをするの? ミモザの花を女性に贈る以外に、ミモザの日にイタリア人はどんなことをするのでしょうか。フィレンツェ近郊に住むイタリア人の友人で、愛車はフィアット・パンダというキアラさんに聞いてみました。 「今はロックダウン中だからコロナ禍以前のことになるけど、女性の日にはよく女性だけで夕食へ出かけました。数年前のことになるけど、私も15〜20人ぐらいの大勢のグループで出かけて、ピザ屋でディナーをして、その後はクラブへ出かけて踊ったことがあります。レストランを営んでいる友人は、2月14日のバレンタインデーと3月8日の女性の日の2日間は一年間で最も売上の多い日だと言っています」。 イタリアのバレンタインデーは一年で最もレストランの予約が取れない日。そんな日に匹敵するほど、女性の日に外食する女性は多いようで、国際女性デーがすっかりイタリアに浸透していることがわかります。       日本で言うところの「女子会」がイタリア中で開かれるといえばイメージしやすいかと思いますが、レストランでは女性限定メニューが企画され、女性対象のコンサートやショーなどのイベントも各地で開かれます。 コロナ禍によるロックダウン中の今年は、外食やイベント開催ができないため、オンラインイベントが開かれるのが特徴で、多くのショップではオンライン上で3月8日にミモザの日を祝う女性限定セールを企画しています。 一方で、こうした国際女性デーの商業化に意義を唱え、国際女性デー本来の趣旨にのっとって女性に対する差別や暴力の撤廃を目標としたデモ活動をするイタリア人たちも大勢います。         イタリア人直伝!ミモザの日のお菓子「ミモザケーキ」のレシピをご紹介 イタリアの「ミモザの日」には定番デザートもあります。それは「Torta Mimosa(トルタ・ミモザ)=ミモザケーキ」。見た目がミモザの花のようなかわいらしいこのケーキは、3月8日が近づくとケーキ屋やスーパーで見かけるようになります。 今回はそんなミモザケーキのおすすめレシピを、フィレンツェ出身のアレッシオさんに教えてもらいました。フィレンツェ名産の貴腐ワインVin Santo(ヴィン・サント)を使う点がフィレンツェ流ですが、手に入らなければお好みのリキュールで代用可能。一見難しそうに見えるかもしれませんが、つくり方はシンプルで自宅で簡単につくれます。材料は日本でも容易に手に入るものばかりなので、今年の国際女性デーにはイタリア人直伝ミモザケーキに挑戦してみてはいかがでしょうか?       【材料】(直径約11〜12センチの丸型) <スポンジケーキ> ・全卵 3個 ・砂糖 100g ・小麦粉 90g […]

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