今年の2月に開催された『LOVE FIAT 2022』キャンペーン。その一環として“#my_fiat_2022”のハッシュタグをつけてご自身のフィアットの写真をInstagramに投稿された方の中から選ばれた1名に『Fiat magazine CIAO!』がオーナーインタビューをさせていただくという企画が行われました。今回は多数の応募の中から選ばれた『500(チンクエチェント)』のオーナー、大木美知子(おおき・みちこ)さんを訪ねてお話をうかがってきたのですが、思わずこちらもうれしくなるほど、予想をはるかに上回るLOVE FIATな方でした。
▲大木美知子さん
「最初に連絡をいただいたとき、嘘だと思いました。その次には、みんな当選するんだなって勝手に思い込んでしまいました(笑)」
結婚式場という人の幸せをアシストする職場にお勤めされているだけあって、お会いした瞬間からこちらを笑顔にさせてくださった大木さん。ご本人のInstagramにも、見ているこちらがほんのりと心地よくなってくるような愛車の写真が並びます。けれど『500(チンクエチェント)』に乗りはじめるまでは、SNSにクルマの写真を投稿するどころか愛車の写真すら撮ったことがなかったのだそうです。
▲『500 TwinAir Lounge(ツインエア ラウンジ)』
「20歳で就職してから初めてクルマを買って、それからずっと日本車に乗っていました。クルマは好きでしたし、選ぶときに友達とあまり被らないようにスタイルとか色とかを考えたりはしましたけど、クルマが楽しいとかは、あまり考えたことはなかったですね」
その大木さんの気持ちを、ひいてはライフスタイルまで激変させるきっかけになった出来事が、ちょうど10年前にありました。2012年の初夏、会社の旅行で出掛けたイタリアの街で見かけた『500』です。
「フィアットの存在は知ってはいました。でもそれまではあまり興味がなくて、かわいいね、ぐらいだったんです。でもイタリアの街では、ものすごくたくさん走っていたんですよ。それで歩道を歩いているときに停まっている『500』のインテリアが目に入ってきて、衝撃を受けたんです(笑)。ボディと同じ色のインストルメントパネルで、すごくかわいい!って、一気に大好きになっちゃいました。ひとつ好きになったら全部好きになるみたいな感じで、スタイルもそれまで以上にかわいく見えてきて。イタリアで恋に落ちちゃったんですね(笑)」
「帰国してからも、もう恋しちゃっているので『500』のことを考えては欲しいなあと、とってもモヤモヤしてたんですけど、1週間くらい経ったある日、当時乗っていた自分のクルマで走っていてフィアットとすれ違ったんですね。私の住んでいる地域ではあまり見かけることがなかったんですけど、乗っている人がすごく羨ましくなって『あっ、まずい、これはもうダメだ』と……(笑)。そのままディーラーに行きました。でもその頃、私は“500”とか“チンクエチェント”っていう車名を知らなかったんですよね。ただ、フィアットっていうブランド名を知っていただけで」
初めて『500』をじっくり見て、試乗もして、気持ちがウキウキして、その日のうちに内心ではほぼ購入決定。それからおよそ2ヶ月後の2012年9月、大木さんのところに白い『500 TwinAir Lounge(ツインエア ラウンジ)』がやってきました。それから10年。大木さんはどんなふうにフィアットライフを楽しんでいるのでしょう?
「普段の通勤と休みの日のお出かけで乗っていますね。10年で14万キロ。でも、まめにディーラーで診てもらっているので、調子はいいですよ。仕事柄、土日は休めないし、夫もシフト制の仕事なんですけど、たまに休日が合うときには一緒に出かけます。もちろんひとりでも出かけます。夫もクルマが好きで自分の愛車を持っているので、ふたりで出掛けるときは私が『500』の写真を撮りたいからこっちで行こうとか、荷物が多くなるからそっちのクルマで行こうとか、場所や目的でどっちのクルマを使うか決めている感じですね。でも、この子のラゲッジスペースも、見た目よりもたくさん積めるんですよ。昔、スノボが趣味だったときも、不自由はありませんでした。乗っていて不満に感じることは何もないです」
10年、14万キロ。そんなに永く乗り続けるくらい気に入っているのはどんなところなのでしょう?
「全部です(笑)。走っているときのフィーリングもいいですよね。独特のエンジン音も好きだし、結構速いですし。普段はエコモードで、高速道路に入ったときだけエコモードを解除して、気持ちよく走っています。だけど何といっても、10年間ずっとまいにち見ているのに見飽きないスタイル。自分のクルマを見るたびに、毎回、かわいいクルマが停まっているなぁって感じるんですよ。『すごいかわいいクルマが停まっていると思ったら私のクルマじゃん』みたいな(笑)」
Instagramに『500』の写真を投稿しはじめたきっかけはなんだったのでしょうか?
「最初は仕事の集客に役立てるために、個人のアカウントを作ってSNSを勉強しようと思ってはじめたんです。はじめのうちは食べ物とか犬とかいろんなものを投稿していたんですけど、でも『500』を投稿すると、“いいね!”の数がぜんぜん違うんですよ。クルマの写真をアップするとすごくたくさん反応があるのに、他の投稿だと全然ない(笑)。やってるうちに楽しくなったのもあるんですけど、自分に求められているのはこれなんだなと思って、それからはほぼ100%『500』の写真ばかりですね」
「それにフォロワーさんもフィアットつながりの人がすごく増えて、フィアット友達もたくさんできました。私は土日休みじゃないのでイベントとかには行けないんですけど、私の休みに合わせてくれる友達もいて、コロナ以前はものすごく遠方から家の方まで遊びに来てくれたり、フィアットカフェで待ち合わせをしていっしょに食事することもありました。クルマつながりの友達って、そういうところがすごいですよね」
大木さんのInstagramを拝見していると、以前はクルマの写真を撮ったことがないっていうのが信じられないくらい『500』の綺麗な写真が並んでいます。
「昔はクルマを写真に撮るなんて、考えたこともなかったんですけどね。でも、今は写真を撮ることそのものも好き。この角度もいいしあっちからの角度もいいし、この部分もいいしあの部分もいいし……ってたくさん撮るので、Instagramに1枚投稿するのに30〜40枚撮ります(笑)。クルマの角度も時間が許す限り何度も変えますし、同じ角度でも10枚ぐらい撮ったりするし、とりあえず撮るだけ撮って、その中からいちばんいいカットを選んでいますね。でも、会心の1カットって、わりと最初に撮ったものだったりするんですよね(笑)」
撮影スポットはどんなふうに探しているのですか?
「最初は意識して探したりもしたんですけど、今はほとんど無意識ですね(笑)。普通に走っているときに、“ああ、ここは撮れるな”ってクルマを停めてみたり。もちろん色々な人の写真を見せてもらって、ここまで行って撮りたいなとか、そういうこともありますよ。でも、お昼休みに天気がよかったりすると、会社の駐車場で普通に撮っていたりもします。あぁ、やっぱりかわいい……っていいながら(笑)」
『500』と暮らしはじめたとき、ご自身がこうなると予想されていましたか?
「まったく思ってもいませんでした。この子と暮らすようになってから、変わったことはいろいろありますね。たとえば知らない人に“いいクルマだね”って話しかけられることが結構あるんですけど、そういうのは前のクルマまではなかったし、クルマつながりの友達ができたのも初めてだし、それに私自身も以前よりクルマが好きになりました。『500』が私をクルマ好きにさせてくれたんですね」
「クルマに対する価値観みたいなものも変わったかもしれません。どっちかといえば暮らしの道具だったのに、今はいっしょに暮らしているペットみたいな存在。ただ走ってくれればいいっていうのじゃなくて『500』がいっしょじゃないとイヤなんですよ。それも自分のこの子じゃないとイヤ。ほかの人の『500』もかわいいけど、私のがいちばんかわいいんです。みんな同じことをいうんですけどね、私の『500』がいちばんだって(笑)。これまでだったら10万キロなんて走らないうちにとっくに乗り換えていたと思うんですけど、今はもう一生乗っていたいですよ」
まさに『LOVE FIAT 2022』というテーマにふさわしい想いを明るく話してくださった大木さん。これからもInstagramの投稿を楽しみにしていますね。
大木美知子さんInstagram:@ mi.kko.98
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Text:嶋田智之
Photos:濱上英翔
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