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FIATとアショカ・ジャパンが支援するよりよい社会をめざす若者チェンジメーカーたちの熱い思い

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社会貢献活動をする団体へのサポートを通じて人と人との想いをつなぎ、社会にもっと笑顔をひろげる活動 「Share with FIAT」。その団体のひとつであるアショカ・ジャパンが「アショカ・ユースソーシャルベンチャー 資金集めピッチ大会」を開催しました。

アショカ・ジャパンとは?

アショカは、1980年にアメリカで設立された、世界最大の社会起業家グローバルネットワークです。「Everyone a Changemaker(誰もがチェンジメーカーの世界)」をビジョンに掲げ、1980年米ワシントンでの発足以来、現在世界90カ国以上で活動中。社会起業家の発掘・支援のほか、若者チェンジメーカーが育つ環境づくりにも取り組んでいます。2011年には東アジア初の拠点としてアショカ・ジャパンを設立しました。

アショカ独自の基準で選出された「アショカ・ユースベンチャー」は、12歳から20歳の若者を対象としています。それぞれの若者たちが、日常生活のなかで感じた疑問や違和感に対して、自らの意思と行動をもって働きかけ、社会をより良くしようと、個性豊かな取り組みを行っています。

チェンジメーカーとサポーターが直接つながることができる場所

今回のピッチ大会には、アショカ・ユースベンチャーをはじめ「U30アショカフレンズ・メンバー」など約100人の中から、13人の若者チェンジメーカーが立候補しました。その内4人の若者ソーシャルベンチャーが選出され、限られた時間でそれぞれが活動内容についてピッチを行いました。来場者は、登壇者と直接意見交換することも可能。終了後には、応援したいと思った若者にその場で寄付できるのが今回の大会のポイントです 。

登壇者1人につき、ピッチ15分、質疑応答15分の時間を設け、来場者に向けて自身の活動のプレゼンテーションを行います。会場はFCAジャパンのオフィス内会議室。休日の会議室を貸し出すという形でご協力させていただきました。

“おかしいと思ったら自分で行動する”4人のチェンジメーカー

今回登壇した4人の目的は、事業拡大のための資金集めや自分の活動内容をより多くの人に広めること。大会では、それぞれの熱意が感じられるピッチが繰り広げられました。

矢野大地さん(27)は、ある日耳にした「生きている充実感を味わいたい」、「働くことの意義がわからない」といった若者の声をきっかけに、若者の自己肯定感をあげる方法を模索。

若者たちが“本気でワクワク生きることができる社会”をつくるべく、NPO法人ひとまきを立ち上げ、高知県の山奥で長期または短期で滞在できる場を設けました。ここでは参加者が大切にしていることを否定せず、それぞれが抱える課題に向き合い、チームとして一丸となれる場づくりを実施しています。


“何度でも生き方を選べる世の中”を模索する、NPO法人ひとまきの代表、矢野大地さん。

スタートから3年で800人が参加し、34人の移住者を増やすという結果を残しました。また、地域の活性化も視野に入れ、2022年までに活動拠点を100箇所に広げたいと宣言。LINE@を利用した生き方相談窓口の開設や運用をはじめ、様々な取り組みを行うことを目標に掲げました。

工藤柊さん(20)は、2年ほど前からヴィーガン生活をスタート。しかし、ヴィーガンに対応する飲食店や食事が少ないこと、周囲からの理解度や認知度が低いことを知り、日本でヴィーガンを実践することの難しさを実感しました。 

そこで“Hello Vegan!”な社会の共創をめざし、 NPO日本ヴィーガンコミュニティを設立。誰もがヴィーガンを実践できる社会をつくるため、コミュニティの整備やwebメディアでの情報発信などの活動を行ってきました。 


“誰もがヴィーガンを実践できる社会”の実現をめざす、 NPO日本ヴィーガンコミュニティの代表理事、工藤柊さん。

なかでも、ヴィーガン向けのレシピを投稿・閲覧できるサイト「V-cook」は今年7月に始まったばかり。5年後の2024年には、レシピの投稿・閲覧だけでなく、植物性の食材を購入したい人、販売したい人が集まるヴィーガンのプラットフォームにすることを目標に事業計画を話しました。

NPO法人スポーツコーチング・イニシアチブの小林忠広さん(26)は、小学生のときからラグビーをはじめ、自身もラグビーのコーチをするなかで、日本の指導環境が整っていないことに気付かされたそうです。

日本では、正しい指導を学ばないまま次の指導者や保護者たちにネガティブな指導法が受け継がれる、負の循環が起こっていると解説。さらに、勝利至上主義のスポーツは成果至上主義の問題を抱える日本企業の裏返しと考え、スポーツが変われば社会が変わる可能性も提示しました。

問題解決のため、小林さんはアメリカのNPO法人PCAが提唱する“ダブルゴール・コーチング”というスポーツ教育に着目。その指導法を日本各地に広めようと、2019年にはPCAの取り組みを伝える教材の作成や日本での育成効果の測定を行うと話しました。来場者とのワークショップも交え、今後のスポーツ教育について考えさせられるピッチとなりました。

原田奈実さん(24)は、高校2年生のときに東日本大震災のボランティアに参加。それをきっかけに東北の魅力に気付かされ、大学時代は京都在住ながら毎月東北に通うように。

はじめは、寄付金を募り学生を無料で東北に連れて行く活動の京都代表を務めていましたが、“もっと気軽に東北に関わる方法”はないかと考えるようになったそうです。そこで、2014年に東北の食材を使った食事を通して東北に思いを馳せる場としてきっかけ食堂をスタート。毎月11日、東日本大震災の月命日に開催し、全国6箇所に拠点を広げるまでに成長しました。

2020年には、東北以外の都市から東北生産者のPR支援を行う新規事業の開始や、きっかけ食堂の10拠点での定期開催化を目標に掲げ、きっかけ食堂を東北と関わるためのプラットフォームにしたいと語りました。

活躍しつづけるアショカ・フェロー

4人の登壇者のほかに、医療事業を行うケアプロ創設者・代表の川添高志さん(2013年選出アショカ・フェロー)がゲストスピーカーとして登壇しました。川添さんは、看護師として働くなかで、健康診断を受けていない人が多いことに気づきました。患者の「面倒だから受診しなくなる」という意見を聞き、1項目500円でできるセルフ健康診断の仕組みを考案。

実際に病気が見つかったという患者さんが出はじめたことで事業を拡大し、2013年にアショカ・フェローに選出されました。 

現在は、“交通医療”の始動に向け、一人での移動が難しい人のサポーターを、クラウドマッチングを利用してウェブ上で募集する事業を準備しています。ゆくゆくは日本がモデルとなり、交通医療を世界につなげて行きたいと話しました。

若者たちの姿勢に感動

大会終了後、来場者は支援したいと思った登壇者にその場で寄付することが可能です。実際に投資した人からは、「取り組みへの関心が深まり、継続してほしいと感じました」、「それぞれの活気が感じられて、感動しました。自分にも何かできればいいなと考えさせられました」という声があがりました。投資した人々はみな、自分事と考え、若者チェンジメーカーをサポートしたいと感じたようです。

FIATとアショカがつなげる心の輪

2011年にはじまったShare with FIATの輪は、着々と世界に広がっています。それと同じように、チェンジメーカーたちのネットワークをつなげていくアショカ・ジャパン。ともに社会をよりよくしたいとの想いから、社会起業家たちのチャレンジをサポートしていきます。

Share with FIATの活動はコチラ

アショカ・ジャパン公式サイトはコチラ 

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